2008/01/13

Southern Biscuits


パンや焼き菓子の類は言語圏や文化圏で名前が違ったり取り違えられたりしていて紛らわしい。
アメリカで言う「ビスケット」もその一つだ。
そもそもイギリスではビスケットはどちらかというとクッキーに近いもの。
フランス語での「ビスクイ」やイタリア語の「ビスコッティ」も硬い焼き菓子をさしている。
アメリカのそれはどちらかというとイギリスの「スコーン」に近い。
でも少々仕上がりの印象は違う。
スコーンが割りとしっかり焼けてざくざくした生地でぼろぼろと崩れるような食感なのに対し、アメリカのビスケットは外側はさくさくしていて中はふんわり。
どちらかというと南部の食べ物とみなされていて、日本で一番それに近いものといえばケンタッキー・フライド・チキンで売ってるやつだ。

ふわふわ、さっくり実現するポイントは
  • 生地をこねないこと
  • 油脂を良く含ませること
  • 水分大目
である。
材料(調理例はこの倍量):
  • 薄力粉(APまたはペストリー・フラワー) 260g
  • 膨らますのはベーキング・パウダー 大さじ4 + ベーキング・ソーダ 小さじ1/4
  • 水分はほのかな酸味を出すためにバターミルク 250ml を使う
バターミルクというのはヨーグルトのできかけのゆるいのみたいなやつで、入手できなければ牛乳とプレーンヨーグルトを混ぜてもOKだとか。
  • 油脂はバター 30g と ショートニング 30g
  • 塩 4g

さて、準備に取り掛かろう。
  1. まず下準備としてバターとショートニングをラップで包み、薄く延ばして冷凍庫で固めておく
  2. 粉ものを全部合わせてよく混ぜる
  3. フードプロセッサーで2の中に1を混ぜ込む。全体的にもろもろ名感じになるまでしっかり油脂をばらばらにして粉に含ませる
  4. 3を大きなボウルに入れ冷凍庫に入れておく
焼き始め直前まで冷やしておくので朝食に食べたいときはここまでを前日のうちに済ましておくと良い。
なんといってもビスケットは朝食向けのパンなのです。ここから食べる30分くらい前。
  1. オーブンを200度に予熱する。
  2. 冷凍庫から出した4の中にくぼみを作り、冷たいバターミルクを流し込む。
  3. 焦らず手早くミルクを粉全体に混ぜ込む。絶対こねてはいけない。粉が良く水分を吸ってある程度まとまる必要がある。この作業はシリコンのスパチュラなどでやると良い。
  4. 7の生地を打ち粉をした台の上に出す。これをカード(写真のボールにあるみたいなやつ)を使ってまとめ、打ち粉をしながら数回折り込んでまとめる。生地はまとまりが悪い上にすごく手にくっつくので、できるだけ手は使わず、カードを使ってまとめていく。



  1. 1.5センチくらいの薄さに延ばす。麺棒を使っても良いが、打ち粉をした手で大雑把に伸ばすだけで良い。
  2. ビスケット型で抜いていく。2インチのが左の大人サイズ。1.5インチの小ぶりのがうちでは子供用。
  3. 打ち粉をした指で真ん中を軽くへこませておく。焼く準備満了(下の写真)


  1. 12-15分、表面がこんがり軽く黄金色になるまで焼く。


出来上がり。さくっと二つに手で割って、バターと蜂蜜やメープルシロップで食べてもおいしいし、ソーセージ(これも紛らわしい呼び名の食べ物、極太のソーセージを薄切りにして焼いた、ミニ・ハンバーグみたいなの)をはさんでも絶品。