2008/10/16

トイレの話

トイレの話が続いてしまって恐縮です。
つい先日、我が家でちょっとしたハプニングがあつた。
流している途中のトイレにトイレットペーパーホルダーの芯が落ちて、吸い込まれてしまった。
流すべきものは流れた後だったが、吸い込まれた異物自体が出てこない。
そして、水は流れるけれど完全に排水できない困った状態に陥ってしまった。

いそいでググって見たところ、何種類かの対策が見つかった。
まずはPlunger。

通常の詰まりにはこれは非常に有効。
流れのいまいちなアメリカの便器は詰まり易いので一家にひとつあったほうが良いと思う。

そもそもアメリカの便器が詰まり易いのはそんなにちゃんと設計されていないからで、便器の基本設計は何十年も前から変わっていないものもたくさんある。
それがEPAなどが環境保護の一環として1回あたりの排水量を規制したものだから、水量が足りなくて流れないことが頻繁に起きるようになってしまった。
そこで大手陶器メーカーはその問題を解決すべく流体力学のPhDを何人も雇って排水効率のよい便器を最近は設計させているのだとか。
確かにHome Depotには「ゴルフボールが半ダース流せる」などという意味不明の売り文句の書いてある最新鋭便器も売ってはいる。
ただ普段流したいものはボールではないわけで、実際の用途でどのくらい優れているかは不明。
まぁ、今回みたいに異物の時はそれで良いのかもしれないけど。
日本の便器メーカーは日本固有の食品を使って実験を行っているそうで、さすがの流れのよさだ。
でも日本には昔から「和式」というのがあって、これは構造的にすごく流れが悪い。
便器の性能もお金しだいの側面もある。
日本の洗浄便座一体型タンクレスの便器などは軽く20万円位する。
Home Depotの壁にかけて展示されている一番安い便器は100ドルしない。
ゴルフボール6個モデルだって500ドルもしない。
ここら辺に生活の細かいところへの日本人とアメリカ人の注意の払いかたとお金のかけ方の違いが見える気がする。

さて、一応流してしまえたので心置きなくPlungerも使えるのだが、水が流れるということは完全に詰まっていない、ということで、そういう時は圧力をかけても逃げてしまう。
次の手段は水圧ではなく、機械的に詰まりを排除することだ。
流しなどの排水のつまりにはSnake

やAuger

が使える。
ただ便器は他の排水口よりも下水からのガスの戻りを防ぐための曲がりがきつく、加えて排水口の入り口が陶器で通常見える場所なため、これらの道具では傷がついてしまうことがある。

ここでトイレ詰まりの最終兵器Closet Augerの登場だ。

これは上のSnakeなどよりリーチが短いが、便器の排水口の底に傷を付けないように排水口の少し曲がった中までとどくチューブに収まっている、トイレ詰まりの解消のための道具だ。
SnakeもこのAugerも、基本はただの金属のコイルだ。
コイルなので配水管に沿って曲がるし、押す力を伝えることもできる。
先端部は巻きの直系が少し広がっていて異物を押し出したり引っ掛けたりできるようになっている。
Closet Augerはチューブの先端は少し曲がっているので、排水口の中にうまく入るようなっている。
しばらく押し込んだ後、入りが悪くなったら後ろについているハンドルをコイルの巻き方向にまわすことで先端が更に深く排水溝に入っていく。
これで異物が押し出されたら詰まりは解消だ。
排水口に使ったものはChlorax Bleach(ハイター)などを使って殺菌した後、めったに登場しないことを願ってしまっておく。

SnakeもAugerも10-20ドルくらいしかしない。
正直自分でやる覚悟を決めればPlumberを呼ぶのは馬鹿らしい。
もちろんPlumberはプロなのでちゃんとした道具で間違えずにやってくれるだろうが、わざわざアポを取って来てもらうのもの面倒だし、ちょっと自分でやるのは不安でもインターネットで調べればいくらでもノウハウや体験談が出てくる。
自分でやらない方が不思議だ。
こうやってアメリカはDIY大国になって行ったのだな。

2008/10/08

ウォシュレットの取り付け

すっかり更新間隔が空いてしまった。
ウォシュレットの取り付けは夏休み前に完了。
5月のDIY計画のエントリにも書いたように課題は取り付けと電気だった。

まず基本として水道水をつなげる必要がある。
実は水道の口金のネジの規格は日米共通。
ウォシュレットを付けるにはトイレのタンクに行く水を分岐する必要があるので、
ウォシュレットに接続するホースに加えて分岐アダプタが必要。
あと、元栓が止められるようになっていないと取替え工事が苦労するので、そういう時はいっそ家の水道の元栓を止めて壁の給水口をバルブ付きに換えてしまった方が良い。

次の問題はアメリカのバスルームには通常コンセントがないことだ。
風呂とトイレが一緒になっていて洗面所が別だと、洗面所にはGFCIのコンセントがあるが、バスルーム内にはアウトレットがない。
今回は電灯が2玉のタイプだったので、片方にソケット・コンセント変換アダプタをかませてそこからコードを垂らした。
問題は電気を消すとウォシュレットの電源も消えるので便座と温水のヒーターが消えてしまうこと。
温水の方は用を足してるうちに温まってくるので、まぁしのげないことはないが、ここは今後の改良が必要。
ちなみに換気扇も同じ口から分配しているので、電灯のスイッチを切ると全部消える。
換気扇は電気を切ってから数分回る、とか気の利いたことができると良いのだが、どうすれば良いのか。
日本のホームセンターでは遅延式のスイッチなども売っていたが、さすがに回路は電圧依存がありそうで規格上115Vで使えるとも書いてない。
コンセントとかだけなら上限300Vとかになってるのでアメリカでも安心して使えるのに。

最後に一番大変だったのは設置。
便器とタンクが一体化していて、便器の上面が一番後ろのほうでタンクになだらかに繋がっているため、ウォシュレットの取り付けベースがうまくはならない。
結論としては間にスペーサーを噛ませて取り付け位置を3/4インチほど上げることでタンクとの干渉を逃げることにした。
スペーサーの素材としては水に強いことが絶対条件になるのでWoodCraftのカタログで見つけたプラスチックの塊をSan CarlosのWoodCraftで購入。
これは何だかずっしりとしているけど少しやわらかめのプラスチック。
素材としてはまな板に近い感じだろうか?
密度は高いが木と違って繊維がないので剛性は低い。
加工性は悪くなく、丸鋸もルーターもさくさく削れるが、すべりが良いことと剛性がないせいで刃が最初に食いつくまでにちょっと押し付けてやる必要があり。
また、あまり高速に削ると解けてきそうなので、程ほどで削りかすを取り除いてやる必要がある。
また削りかすはかなりふわふわしたものになる上に静電気を帯びるせいか工具に良くくっつく。
掃除機でこまめに吸い取る必要があった。
そしてこれができたもの。

ウォシュレットの本体を持ち上げたついでに便座のほうの高さをどうするか迷ったが、水の入ってるものなので斜めにしたらまずかろうと思い、便座の足にも一つ一つスペーサーを作った。
根元の取り付け部分は本来の取り付けベースを3/4インチ高くした上で1.5インチ前方にオフセットしている。
幸い便器はあまり小さくないので便座が前のほうでせり出すようなことにはなっていない。
便座と便器の間に3cmくらいの空間があり、座る位置が微妙に高めなのが不思議な感覚だが、これでウォシュレット生活が開始できた。

これは確か6月のうちにできていたと思う。