2009/10/23

iPhone用スタイラス

PalmのPDAが流行ってたころはタッチスクリーン操作の基本はスタイラスでした。
今でもDSの普及率を考えればiPhoneが採用している指での操作は数の上では多数派ではなさそうですね。
マルチタッチという指での操作ならではのインターフェースを導入した事でスタイラスよりも普通のUIの操作性を向上しました。
でもどうしても指ではスタイラスに全くかなわない用途があります。
それは絵を描くことです。

最近iPhoneのSketchBook Mobileというアプリを入れてみました。
Palmでもお絵描きソフトを試したことはあったのですが、解像度も粗いし、そもそも持ってたのがモノクロのPalmIIIだったので使ってみてもいまいちでした。
SketchBookは手の軌跡を自然なストロークに変換するエンジンを使用しています。
iPhoneの綺麗な画面もあってすごく良いのですが、指で絵を描く難しさばかりはどうにもなりません。
何よりも色をつけてるピクセルが自分の指先に隠れていて見えないのが辛いです。
描画位置をオフセットする機能もありますが、それこそ本末転倒です。
絵を描くというのはとにかく視覚でのフィードバック、その精度が重要です。

やっぱりここはスタイラスを使うのが正解、と思ったのですが、なかなか思うようなものが売っていません。
iPhoneのタッチスクリーンはPalmIIIとは違い、先の尖がったプラスチックには反応しません。
いろいろ探した所Pogo Sketchというのがなかやか良さそうだったのでAmazonで購入。
届いて喜んで使ってみて、がっかり。
先端に導電性スポンジがついているのですが、結構しっかり画面に押し付けないと反応しない。サラサラと絵を描くどころではありません。
しかもスポンジなので強く押し付けると変形してしまい、接触している場所のどこに色がつくのか感覚と合いません。

さてそこでインターネットで検索してみると、結構自作している人が沢山いることが分かります。
ペンが使いたいのは自分だけじゃなかった、と感激しつついくつかのビデオを見てみました。
基本的にはスクリーンに接する部分が導体であれば良く、平らで少し面積が必要なようです。
あと手と繋がるペンの軸も導体である必要があるようです。
多くの自作例はアルミホイルを使っています。
軸まで巻いて、先っぽに平らな部分を作って、そこにアルミホイルを巻き付け、しっかり先っぽも覆うようにカバーします。
確かにこれで使えますが何だか使用感はイマイチです。
何よりも平らにした先端全体画面にあたるようにしないとタッチが認識されません。

さらに調べていると、また違う自作のアイデアに遭遇しました。

Make Your Own Stylus for Your IPod Touch/iPhone
こちらは画面との接点として被服用のスナップを利用しています。
スナップの受けの方の丸い台座は一定の接触面積が確保できます。
また台座の周りは丸まっていて傷か着いたりする心配が無いです。
そしてスナップの収まる丸いくぼみがあり、その真ん中にはちょうど穴が空いています。
穴に引っかかるように結び目を作った糸を穴に通します。
さらに通した糸を金属製のペン状のものの軸の中心を通す事で固定します。
スナップのくぼみは裏側では丸い出っ張りですので、糸を通すペンの先端が手頃な大きさの穴になっていれば、そこで自由に角度が変わります。
なかなか秀逸なアイデアです。
SketchBook MobileとPogo Sketchでちょっと図を書いてみました。


私も使っていなかったペン型カッターの軸を利用して自作してみました。
10ドルのPogo Sketchより具合が良いくらいです。
もう少し径の小さいスナップだともっと良さそうです。
あとは持ち歩きやすいようにクリップ等を付ければかなり良い感じになりそうです。
上の奴が自作、下がPogo Sketchです。