2013/02/24

炒飯

今日は炒飯。作りおきの煮豚も具にして3種類。
炒飯は火力と量のバランスがとても大事。火力が負けると水分が飛ばずにもっさりとした仕上がりになる。もちろん長粒米を使えばぱらっとはするけど、日本米のふっくら感は出ない。長粒米には別の調理法が必要。
今までいつも3合炊いて3種類、1合ずつ作っていたが、今日からちょっと量を増やして4合。これは去年導入した相棒がだいぶ慣れてきて、もう少し分量が行けそうな感じがしたから。
その相棒とはこれ。Lodgeのダッチオーブン7Qt。鉄鋳物のどでかい鍋。直径は30cm、深さも12cmもある。動かすときに腰にきそうなくらい重い。その重さがすごい熱容量となってハロゲンの頼りないレンジでも、しっかりした火力を発揮する。


第1弾はエビ炒飯。
最近油通しをするようにしたら、あまりに味が違うのでやめられなくなってしまった。プロがやることには意味はあるのですね、やっぱり。といっても家庭で盛大に油を無駄遣いはできないので、小さめの鍋でひたひたくらいの油を使ってます。エビは切ってからペーパータオルでよく水気を切る。温度計を使って100度くらいで油の温度を抑え、軽く油に泳がせて周りに火を通す。
あとはグリーンピースとネギだけ。


第2弾は豚とエビのミックス炒飯。豚は煮豚を細切れにしたもの。あとは生椎茸。



第3弾は豚とキムチ炒飯。いつも3つ目はバリエーションを試している。キムチとコチュジャンで少しぴりっとした味に。


段取りとしては最初に油の中に卵を入れ、ほぐして火が通りきらないうちにご飯を投入してよく混ぜてパラっとするまで炒める。ここで炒飯の仕上がりはほぼ決まっている。もっさりするか油っぽくなってしまうか、ここまでが勝負だ。
ダッチオーブンはとにかく熱容量が大きいので余熱が必要。10分以上弱火で取っ手が熱くなるまでしっかり温める。この熱量が大事だが、同時に熱過ぎてもいけない。卵は鍋肌が熱過ぎるとこびりついてしまう。油をなじませてちょっと温度を下げてからの投入が大事。ちなみに節約のために油通しに使った油を再利用。

今までの経験上、3合のコメの炊きあがりはだいたい1kgだった。1合のコメには200gの水、というのが一般常識だったように記憶していた。調理で蒸発のロスは知れてるだろうから、1合の米は140gくらいかと思って測ってみたところ、約160gあった。水が10%も蒸発するものなのか不思議に思って量ったら、炊飯器の指定線で1合あたり190gだった。そして炊き上がりは345g。つまり蒸発は1号あたり5gくらいか。
ネットで調べたら結構数字にばらつきがあった。でも重量で20%増しが基本のようだ。米1合の重さは140-160gと感想度合によるらしい。でも20%増しで200gならお米は167gの計算だな。うちのは米は重めで水は少なめの状態ということの模様。
正確には重量ベースで水加減をした方がいいのだそうだ。その場合は総重量が釣り合うように、水の量を調整するのかな?

2013/02/23

煮豚再び


さて、前回の煮豚はなかなか良くできたので、再チャレンジ。
もっと柔らかく煮たい。つまりより低温でもっと長時間すればいいかなと。
あとは事前に周りを焼くのでも火が入り過ぎるのかもしれないのでそれもやめてみよう。


なので、塩をして室温にしばらくおいてそのまま煮込みに入る。


一旦火にかけて、汁が煮えたらそのまま低温のオーブンへ。
今回は180度F(83度C) にしてみた。


ところが、全然温まらない。
結局時間が足りないので、低温作戦撤回。
コンロで少し火を入れて200度F(97度C)のオーブンに戻した。


付け合せはゆでキャベツ。
1枚1枚ていねいに葉をはがして茹でる。
こんな感じになる。


肉の出来上がり。


切ってみたところ、前回より少し火が入ってしまっている。まあ、全然問題ないけど。


キャベツで包んで食べると最高。


美味しくできたものの、狙いはうまく行かなかった。
結局調理は熱力学だと再確認。

大きな肉の塊で柔らかい肉ができるのは大きいから熱の浸透が遅く、加熱し過ぎないため。固まりでやるときも低温でやればそれだけ熱の浸透は遅いが、外側が加熱しにくい。
ただこれも程度問題のようだ、
  • 3kgを超える肉を冷蔵庫から出しておいても10度Cくらい。肉は非常に分厚い。
  • 鍋にぎっちり詰めているのでさらに熱が入りにくい。
  • 煮汁が少ない。
  • オーブンの加熱温度が80度と低い。
  • そもそもオーブンは輻射+空気の対流での加熱が遅い。
なので、加熱ペースが落ちることをやりすぎてしまい、完全に加熱手段が肉の量に負けてしまった。
別の部位になるがBaby Back Ribをやる時には
  • 肉の形状的に薄く広がっている。
  • 肉の量に対してそれなりの量の煮汁を使う。
  • 平たくアルミホイルに包んで加熱するので良く熱が伝わる。
この時は180度F の3時間くらいで良い感じに調理できる。なので、この分厚い肩ロースの固まりをやるときには今回よりも加熱ペースを加速する手段が必要のようだ。
なのでやはり、調理方法をいくつか再考する必要がありそうだ。
  • 事前に周囲を焼き付けると周囲の肉から汁が守らないだけでなく、とりあえずその部分はかなりの温度になり、加熱をやめてもその熱が冷たい内部に浸透する。
  • 肉をもっと小さくしすれば火の通りは早くなる。
  • 汁の量を増やせば伝熱の熱媒が増える。
  • 広げた形で加熱すれば輻射+対流熱が入りやすい。

次回に向けて考えておこう。


ちなみにネットで調べたところ、最近FDAが豚肉の加熱温度の基準を緩和したらしい。
前までは内部まで160度F(71度C)だったのが145度F(63度C)に変わったそうだ。やはり低温の方が美味しいということだね。





2013/01/22

煮豚

久しぶりに料理ネタ。肉はやっぱり大きな塊に限る。そして低温でとにかくゆっくり煮込む。今回は豚の肩ロースの塊(Pork butt)一切れ1.5kgくらいのものを2つ。まず、周囲に焼き目をつける。
そして鍋にぎゅうぎゅうに詰め込んだ。ギリギリ溢れない程度に醤油と酒を入れる。そして砂糖と生姜、ネギ。1回軽く煮立たせてから100度C (210度F)のオーブンに投入。あとは待つのみ。
1時間経過。肉汁が溢れ出しそう。

2時間経過。肉汁が溢れてしまったので、若干煮汁を減らす。肉があまり縮まないのでいつまでもひたひたにはならない。

3時間経過。また煮汁を減らす。


4時間経過。また煮汁を減らす。



5時間経過。さすがに肉が少し縮んできた。そろそろ食べころ?


切り離してあった小さめの一切れを取り出す。柔らかい。
こっちは残り。
スライスしてみる。ホロホロのトロトロ。
結構濃い目の煮汁だったので特に味付けは不要。ゆでたキャベツで巻いて食べると美味しい。
まだまだ食べられる。

2009/11/26

キノコとベーコンのスパゲッティ



この秋、我が家で人気のヘビーローテーション。シンプルだけどしみじみおいしい。
キノコはマッシュルーム、シイタケとオイスターを使用。何種類か混ぜたほうがおいしい。でも手軽に入手可能なこの三種に落ちついてしまう。量はどっさり。4人で2パウンド位は軽く使う。あとは細かく千切りにしたベーコン三枚位、ばらけない程度に叩き潰したニンニク数片。スパゲッティは一人100g弱。
ベーコンをフライパンで脂がにじみ出る様にジワジワ炒める。少し脂が出てきたところでニンニクを投入。時折混ぜながらベーコンがカリカリになるまで炒める。ニンニクはこんがり色付いたら取り出す。使っても良いけど匂いが気になるなら処分。
オイスターは適当に切る。そこそこ大きさを残した方が歯応えが楽しい。マッシュルームとシイタケはスライス。マッシュルームは色が変わりやすいので最後に刻む。まず先程のベーコン脂を少しひいてマッシュルームから炒める。大きめのフライパンでやった方が良い。軽く塩をすると、マッシュルームから水が出るので、水気が飛ぶまで炒めて、他のキノコを投入。火を少し強めにして、軽くこんがりするまで炒める。時間が無いときはベーコン、キノコを同時進行可能。キノコの油はオリーブオイルなどで。
スパゲッティを茹でるお湯は沸かしておく。スパゲッティの茹で上がりに合わせてベーコンとキノコは深めのフライパンで合わせておく。少し固めでスパゲッティを鍋からフライパンに移して炒めながらよく和える。途中で隠し味に少ししょうゆをたらす。
器に装ってたっぷりの刻んだパセリとパルメザンチーズ、コショウをかけていただく。

2009/10/25

Stylus for iPhone

This is an English version of my prior posting in Japanese.

When Palm's PDA was a popular gadget, stylus was the way to work on touch screens. With the large penetration of DS, finger touch operation used in iPhone still probably isn't the majority. The "multi touch" which is essentially tied to the use of fingers, enabled improvements in regular UI operation over the stylus. But there is still one area of application fingers can't beat the stylus. It's drawing.

I recently installed an app called 'SketchBook Mobile' to my iPhone. I've tried some drawing apps on Palm before, but the resolution was low, and since I had a monochrome PalmIII it was not very useful. SketchBook uses a engine that converts the finger movement to a natural stroke. iPhone's beautiful screen makes it a fine tool, but doesn't overcome the difficulty of drawing with your finger. The biggest problem is the fact you can't visually identify the pixel you are currently coloring. It can be set up to offset the point of drawing, but that defeats the whole purpose of direct operation. It is really essential to have visual feedback, a very precise one, for drawing.

So I though I would get a stylus, but couldn't really find one that rang a bell. iPhone's touch screen does not work with a pointed plastic that used to work with PalmIII. I've looked around a bit on the web, and ended up in buying 'Pogo Sketch' on Amazon, which looked pretty decent. It was delivered, I tried it, and I was disappointed. It has a conductive sponge at its tip, which requires to be pressed onto the screen quite a bit. So you can't actually run the pen smoothly to doodle something. And since the tip is a sponge, it deforms by being pressed onto the screen, and makes you lose track of where you are actually coloring.

So I did search the web again for a little more, and found out that there are quite a few out there improvising their own DIY styli. I was heartened by the fact that I was not the only one wanting to use a pen on the iPhone, and went through a few YouTube video's. Basically, you need a conductor to get in contact with the screen, and it needs to be flat with some area of contact. It seems to require the pen's body to also be a conductor which connects the tip to your hand. Many DIY examples uses aluminium foil. You wrap the pen, make a flat tip, wrap it around the tip as well. Yes, it does work, but not so good. It requires that you touch the screen with the entire flat tip for it to be recognized.

I kept looking, and came across another DIY idea.

Make Your Own Stylus for Your IPod Touch/iPhone
This uses a clothing snap as the tip. The base of the snap is round and has some flat area for contact. It is rounded around the base so you would be less worried about scratching the screen. And the snap has a dimple where it meets the other half of the snap, and there is a tiny hole in the center. You make a knot on a string so it does not go all the way through the tiny hole. Thread the string through the hole, and pull the string through the center of a pen shaped metal object and secure it. The dimple on the snap protrudes on the other side to form a ball shaped bump. If the tip of the pen has a small hole on it, it will have some freedom of movement there. This is a clever idea. I have drawn a illustration of this using SketchBook Mobile and Pogo Sketch.


I improvised one myself using a pen shaped knife that I had not been using. It almost feels better than the 10 dollar Pogo Sketch. It might be even better with a smaller diameter snap. Then it would be a good fit if it had a clip to take it along. The picture below shows my improvised version on the top, Pogo Sketch at the bottom.

2009/10/23

iPhone用スタイラス

PalmのPDAが流行ってたころはタッチスクリーン操作の基本はスタイラスでした。
今でもDSの普及率を考えればiPhoneが採用している指での操作は数の上では多数派ではなさそうですね。
マルチタッチという指での操作ならではのインターフェースを導入した事でスタイラスよりも普通のUIの操作性を向上しました。
でもどうしても指ではスタイラスに全くかなわない用途があります。
それは絵を描くことです。

最近iPhoneのSketchBook Mobileというアプリを入れてみました。
Palmでもお絵描きソフトを試したことはあったのですが、解像度も粗いし、そもそも持ってたのがモノクロのPalmIIIだったので使ってみてもいまいちでした。
SketchBookは手の軌跡を自然なストロークに変換するエンジンを使用しています。
iPhoneの綺麗な画面もあってすごく良いのですが、指で絵を描く難しさばかりはどうにもなりません。
何よりも色をつけてるピクセルが自分の指先に隠れていて見えないのが辛いです。
描画位置をオフセットする機能もありますが、それこそ本末転倒です。
絵を描くというのはとにかく視覚でのフィードバック、その精度が重要です。

やっぱりここはスタイラスを使うのが正解、と思ったのですが、なかなか思うようなものが売っていません。
iPhoneのタッチスクリーンはPalmIIIとは違い、先の尖がったプラスチックには反応しません。
いろいろ探した所Pogo Sketchというのがなかやか良さそうだったのでAmazonで購入。
届いて喜んで使ってみて、がっかり。
先端に導電性スポンジがついているのですが、結構しっかり画面に押し付けないと反応しない。サラサラと絵を描くどころではありません。
しかもスポンジなので強く押し付けると変形してしまい、接触している場所のどこに色がつくのか感覚と合いません。

さてそこでインターネットで検索してみると、結構自作している人が沢山いることが分かります。
ペンが使いたいのは自分だけじゃなかった、と感激しつついくつかのビデオを見てみました。
基本的にはスクリーンに接する部分が導体であれば良く、平らで少し面積が必要なようです。
あと手と繋がるペンの軸も導体である必要があるようです。
多くの自作例はアルミホイルを使っています。
軸まで巻いて、先っぽに平らな部分を作って、そこにアルミホイルを巻き付け、しっかり先っぽも覆うようにカバーします。
確かにこれで使えますが何だか使用感はイマイチです。
何よりも平らにした先端全体画面にあたるようにしないとタッチが認識されません。

さらに調べていると、また違う自作のアイデアに遭遇しました。

Make Your Own Stylus for Your IPod Touch/iPhone
こちらは画面との接点として被服用のスナップを利用しています。
スナップの受けの方の丸い台座は一定の接触面積が確保できます。
また台座の周りは丸まっていて傷か着いたりする心配が無いです。
そしてスナップの収まる丸いくぼみがあり、その真ん中にはちょうど穴が空いています。
穴に引っかかるように結び目を作った糸を穴に通します。
さらに通した糸を金属製のペン状のものの軸の中心を通す事で固定します。
スナップのくぼみは裏側では丸い出っ張りですので、糸を通すペンの先端が手頃な大きさの穴になっていれば、そこで自由に角度が変わります。
なかなか秀逸なアイデアです。
SketchBook MobileとPogo Sketchでちょっと図を書いてみました。


私も使っていなかったペン型カッターの軸を利用して自作してみました。
10ドルのPogo Sketchより具合が良いくらいです。
もう少し径の小さいスナップだともっと良さそうです。
あとは持ち歩きやすいようにクリップ等を付ければかなり良い感じになりそうです。
上の奴が自作、下がPogo Sketchです。

2009/10/17

ラミネート床 (4) 完成

さて、いよいよラミネートの設置です。
妙にインタラクティブですが、IKEAにも実際の設置のマニュアルがあります。
私が選んだのはTUNDRA,下敷きのスチロールシートHEMSEと設置用アクセサリセットも買いました。
このラミネート板の一枚一枚は結構細長いのですが、あまり半端な長さを使う事はできません。
また一列毎に少しずつずらしてやる必要があります。
部屋の長さが板の長さの整数+1/2倍だったりするとちょうど良いです。
長い方で繋げていって余った分は次の列に足すことになりますが、あまりにも短いとだめという事です。
その分も計算に入れて設置する部屋の面積分プラスαで購入する必要があります。
私は結局30センチ分くらいの板を10数枚余らせる事にしました。

下敷きを敷いて端から敷き詰めていきますが、部屋の周囲の隙間の取り方は結構微妙です。
実際のところ温度変化で床全体がどの程度収縮するものなのかよく分かりませんが、説明には8mmとか書いてあります。
あまり余らせると最後に隠せなくなります。
8mmは結構大きいです。
通常壁に貼ってあるMoldingの厚みはせいぜい1/2インチ(12mmくらい)ですので、8mmは結構ギリギリなのです。
きっちり敷けるなら8mmで良いけど、微妙なときはもう少しきつめにした方が最終的に隙間ができたりするトラブルは避けられるかと思います。

あとははめ込み作業。
滑らせて縦方向はただはめ込むだけ。
横方向の連結はかちっとはまる事になっていますが、これが以外と一筋縄では行きません。
床も全くの平面ではないし、長い板状のラミネートの側面同士をうまく噛み合わせるのは結構難しいときもあります。
がんばって入れようとゴムハンマーなどで叩くとリップ部分が割れたり、表面のラミネートが欠けたりする原因になります。
(数カ所やってしまいました)
私がやってみてはまりにくいときに割とうまく行った最終的なコツは、滑り組ませるように押し込みながら、はめ込む板の上を手の平でばんばん(あまり強くない程度に)叩く方法です。
これはラミネートのメーカーやモデルによって違うコツがあるかもしれません。

ラミネートはどうしても切断する必要がありますが、板のベース素材はMDFみたいなもので、切断するとかなり細かいおがくずが出ます。
結構健康に悪そうなので換気の良いところでマスクなどをして切りましょう。
電動丸鋸が良いと思います。
さらに面倒なのは一列ずつはめるたびに次のを切る、という作業の繰り返しになる事です。
もちろん設置中の部屋で切断すると粉が飛び散るのでやめましょう。
私は屋外にワークベンチを起きっぱなしにして作業しました。
実際に週末一日強でラミネートを敷く作業はほぼ完了しました。

ほぼ敷き終わったところです。

コンセント周りとか、壁とあたるところ等を残すのみです。

あと設置してみて分かるのは、設置自体は素人にできるくらい簡単だけど、ラミネートを敷いていく作業は完全にシリアルだということ。
何かを直そうと思ったらその部分まで今までの作業を全部巻き戻す必要があります。
最初の方が上手にできなかったりしてやり直したくても、それは全部をやり直す事を意味します。
そこら辺がはめ込みタイルとは違いますね。

この部屋はさらに仕切って私の作業部屋を作ろう等と画策していたのですが、天井が天窓で明るいために、結局子供たちに取って日中の居心地の良い遊び部屋になってしまっています。
何のために作ったのやら。
まぁ、気持ちのいい空間ができたので良しとしておきますか。

ラミネート床 (3)

枠を組み終わりましたが、ベニヤの板を貼付ける前に、せっかく床をあげたのだから床下に電気を配線する事にしました。

まずは壁に埋まっていたOutletを飛び出したJunktion Boxに取り替え、その下からBXケーブル(またの名をAC=Armored Cable)を引き出しました。
BXは最初から金属製のコイル状の被覆がついていてそこそこの柔軟性があるので素人が取り回すのには便利です。
被覆を切った端が中の銅線の絶縁被覆を傷つけないように処理するのがキモです。
切ったりするのはNM(Non-Metallic,プラスチック被覆)のケーブルより大変ですが、NMは直接露出するところには危険です。
NMの場合、通常はConduitと呼ばれる金属またはプラスチックのケースの中を通しますが、ガレージでもない限り見かけが悪いですし、取り回しも大変です。

床下をずっと引き回して床にOutletを出してみます。
本当はオフィスとかにある蓋の着いた奴がかっこいいと持ったのですが、結構かさばってしまってこの床の高さには納まりません。

後は床の段差の前面にもOutletを付けてみました。

電気工事で意外と手強かったのは配線した後のReceptacleを箱の中におさめること。
単純にReceptacle一つあたり、最低3本のワイヤが来てる訳で、12ゲージなら約1.2mm位の無垢の銅線です。
これが何組も繋がってるものを押し込もうとしても相当な曲げ抵抗です。
結局ある程度落ち着く方向を見定めて曲げ癖を付けておいて、あとは力技で押し込みました。
ワイヤは自分で追加するのは14ゲージにしました。
電流容量的にはこれでも十分だし。
後は接合するのも太い銅線は大変。
12ゲージを4本寄り合わせるのなんて、どうすれば良いの、っていう感じ。
これは最終的には専用工具が必要なのかな。
とりあえずロッキングプライヤーの力を借りて解決。
この寄り合わせた奴にねじ込みキャップを被せます。
日本では3本つなげられる圧着接点をカスケードして使うのが普通のようです。


そして電気工事が終わったら、ベニヤの貼付けです。

木ねじや釘で下の枠に固定しながら敷き詰めていきました。
ここは結構の重労働。
深夜までカンカンくぎを打ったりしました。
さて次回はいよいよ完成です。

ラミネート床 (2)

何だか怠けていたらすっかり間があいてしまいました。
ラミネート床の第2回です。
そもそも「ラミネート」ってのが何だか分かりにくいですね。
イメージとしては日本で一般的に「フローリング」といわれるものです。
英語では「床」以上の意味ではないですが、日本語では畳敷き、タイル貼り、リノリウムなどと対比して板張りの「ような」床をさして使われていると思います。
ただ実際、木のように見える床も今時は本物の木では無い確率はかなり高いです。
その正体が「ラミネート」です。

本物の木の床はアメリカでは特に"hardwood floor"と呼ばれます。
もちろんホンモノなんだから良いに決まっています。
でも何が良いのでしょう?
確かに本物の木の風合いはイミテーションに比べればぐっとリッチな感覚ですが、本物の木は気温や湿度による伸縮が大きく、また表面の手入れも結構大変です。
そこで見た目を限りなく木に近付けつつ手入れを楽にしたのが「ラミネート」。

開発したのはスウェーデンのPergo。
今でも最大手のブランドです。
基本的にはMDF(木の粉を接着剤で圧縮して固めた素材)などでできたベースの板の上に木目を印刷し、その上に酸化アルミ(アルミナ)を混ぜて耐摩耗性を強化した仕上げをした板状の部材です。
板の端が噛み合わさる構造になっていて連結しながら敷き詰めて行くと、部屋全体を覆う一枚の板になります。
下の床に対しては固定せずに壁との間に少し隙間を残して温度による収縮ができるようにしておきます。
壁の端は少し隙間を持たせてモールディングで隠します。
下の床との間には衝撃を吸収させるために薄い発泡伊スチロールのシートを敷きます。

通常は床の段差が小さければスチロールシートを敷くだけで対応できますが、うちはコンクリの段差が大きい事と、下の地面との間に若干段差を付けて日本の玄関風にしたかったので、まずベースの床を作る事にしました。
床の高さはラミネートも含めて2インチ(5センチ)程度を想定。
寝かせた2x4と2x2(高さ3.5センチ程度)の上に3/4インチ(2センチ弱)のベニヤを貼る事にしました。
この上にスチロールシートを敷いてからラミネートを敷きます。

ラミネート自体はいろいろ物色した末にIKEAのを選択。
そもそも木で下地を作るので厚みがあったり、クッションが張り付いてる値段の高めの奴は不要。
家の他の床と色調が近いもので手頃な値段のものを購入しました。
スチロールのシートも一緒に購入、木材は近所のHome Depot。
10畳分くらいのベニヤを運ぶのは大変な腕力仕事でした。

最初に床に防湿シートを敷きます。
コンクリの土台(Slab)は湿気を通しますので、木の構造物には湿気があがってこないようにする必要があります。

写真のようにフィルムを敷き詰め、床板を載せるための枠を組み始めました。
積み重なっている箱がラミネート。
奥の方の白いのが発泡スチロールのシートです。
枠は目の字状に組んで、地面の段差は50cm置きくらいに楔を互い違いに差し込み、接着する事で吸収します。
そこでふと気づいたのがスチロールの防振シートはラミネートの直下だけではダメということ。
この下の床の構造もコンクリに対して固定されてはいないので上を歩くと浮いてカタカタと跳ねてしまいます。
なのでこの下のシートもスチロールの防振と防湿をかねた奴を追加。
何とか枠を組み上げました。

となんだかんだで長くなって来たので、続きは次回。

2009/02/08

Jigsaw返品

残念ながら思うように切れなかったためにジグソーは返品することにした。
最初に届いたものは不具合かと思って交換したのだが、2度目に届いたものも同じ症状。
ジグソーでは最も定評のあるBoschの最上級モデルなのでこれなら絶対外れはあるまい、と思って買ったので裏切られた気分だ。

とにかくまっすぐに切ることができない。
ジグソーは本来曲線切りが重要なフィーチャのひとつではあるが、フェンスを使えば安定して直線が切れることも期待して当然だ。
ところがフェンスに宛ててまっすぐジグソー本体を進めても切断位置がずれていく。
進行方向の左のほうに曲がってしまうのだ。
フェンスを左に当てているとしまいにはフェンスを強く押すことになり、かなり刃先が左のほうに逃げた状態になる。
よく見てみると、微妙にだが刃が正面に対して左を向いている。
この状態だと、本体は前に進んでも刃は左に進もうとするはず。
ジグソーの刃は本体の上のほうでしか支持されていないので、切断位置がずる左にずれるとともに刃は左のほうに反り始める。
これではどうがんばってもまっすぐには切れそうにない。
そもそもまっすぐに刃が取り付けられないのが何故だかわからない。
でもこれでは使えないので返品と相成った。
替わりに何を買うか検討中。

2009/01/31

ラミネート床 (1)

今年の夏にやったコンクリ床のパティオへのラミネート床の導入についてレポートします。

うちはいわゆるEichlerで下の図のようなコの字型をしています。
コの字の開いているところはカーポートでその奥に玄関があります。
玄関の中、図のオレンジの部分がパティオになっていて本来は屋根に穴が切ってある屋外なのですが、プラスチックの波板で塞がれているため、一応は屋内になっています。
ただ床はコンクリむき出しで靴を脱ぐ日本人にとってはあくまで外の感覚でした。
そこでパティオの部分に床を敷いて靴を脱いで上がれるようにしようと考えました。
広さはざっと200sqft、12畳分くらいでしょうか。
家のほかの部分は大体ラミネートになっているのでラミネートを敷こうと思いました。
ただ困ったことにコンクリの床は平面ではありません。
変な目地で区切られていて段差があります。
ラミネートはコンクリの上にも敷けるという話ですが、これはちょっと無理な感じ。
しかもラミネートの暑さはせいぜい1cmくらい。
土足の床と少し段差をつけたいので、コンクリの段差を吸収するためにも床の上に枠を組んでその上に敷くことにしました。

DIYの本を買い、ネットで調べ、HomeDepotにも何度も足を運び、必要な材料をリストアップ、図面を何回も描き、着々と準備を進めました。
玄関周りが大幅に塞がってしまうので、夏に家族が日本に帰省する合間に着工、完成までこぎつけることにしました。
6月後半に家族を送り出し、いよいよ工事スタートです。

2009/01/29

カンナ

手工具の使いこなしの奥深さにちょっと怖気づいていたところ、プロの木工家の方のブログでちょっと発奮させられた。
とりあえず逃げ腰は止めてまじめに取り組んでみる気になった。
でも数ある手工具の中でも素人にはカンナが一番手ごわい気がする。
ノコギリもノミも使うのが難しいのは一緒だが、カンナの方がはるかに調整が複雑だ。
最近のノコギリは使い捨ての替え刃式でもかなり切れが良いと、プロの方も認めるくらいのようだ。
ノミはもちろん研がねばならずそれは非常に難しいのだが、カンナはそれに加えて台の調整がある。
木工を始める前に道具自体が高度な木工品なのだ。

さて、うちにあるカンナ。
まじめに吟味して買ったことは、実はない。
一番上のはそれこそ20年位前に近所のホームセンターのワゴンセールで買った。
500円とかだった気がする。
下の二つは祖父の形見で譲り受けた。
でもかれこれ10年以上未使用のままだ。

カンナというのがどういう状態になければいけないか。
使い始める以前に、それ自体が素人には難しい。
ちょうど良いブログ記事を参考に自分の持っているものをチェックしてみた。

残念ながらどれもまともに使える状態にない。
最初の安物は刃の収まりがゆるすぎるようで色々調整して使ってみると、何回か引いただけですぐに刃がずれる。
裏刃の調整も必要だけど、多分刃口の穴自体をきつくするのは難しそうだ。
でも台自体はあまり狂いもないので刃の調整が課題。
下の二つは祖父から譲る受けた時点で相当長期間納戸にしまったままだったはず。
台自体がねじれるように相当狂ってしまっている。
これを調整するのはちょっと厳しそうだ。

手持ちのものを直すことからはじめるのは初心者には厳しすぎるので、そこそこのものを買うところからスタートする方が無難な気もするが、残念ながらここはアメリカ。
カンナの文化は和洋で大分違う。
思い切って洋カンナを買ってしまおうかという気にもなってきているが、どれを買えば良いのやら。
これも値段はかなりピンキリだ。
高いのなら自動カンナが買えてしまう値段の奴まである。
そこまで入れ込む気はないのでどこら辺で手を打つべきか。

2009/01/28

Bosch Jigsaw届いた

Amazonで注文しておいたBoschのジグソーが届いた。
ジグソーの選択については色々悩んだ末にやっぱりBosch,やっぱり一番いい奴、という妥協しない選択をした。
下は30ドルくらいからあるけど、安物のジグソーのあてにならなさ加減はわかっているし、Boschでも値段は知れているので後で悔やむより、という選択。
大物の機械だと上は値段も大きさもきりがないけど、そういう意味ではジグソー程度なら悩まないのが正解。
なんだかんだ言って良い奴を選べばジグソーはDIY木工には非常に適した道具なのではないか、というのに賭けてみた。

付属の刃やアタッチメントは付けてみたけど、まだ試し切りもしてない。
あとPopular Woodworkingの記事で紹介されていたExtra Cleanの刃とDust Extraction Kitも一緒に注文したけど、こちらはまだ届かず。

2009/01/19

手工具と電動工具

たった今、アマゾンで新しい工具をポチっとやってしまった。
Boschのジグソーだ。
ジグソーは大昔に買ったリョービの安い奴があるのだが、刃の規格が違い、こちらで替え刃が買えない。
しかも切ってみても切れ味は悪く、なかなか前にも進まない。
もともとアマチュア向けのかなりな安物だったので過大な期待はかわいそうだろう。
ただ、安物でもすでに一つ持っていると次のを買うのはなかなか踏ん切りがつかない。
今回思い切ってBoschに手を出したのは直接はジグソーのせいではく、こちらもリョービのコードレス丸鋸の切断力のなさを痛感し、日頃何でもちょっと切ってしまうのに使えるものが欲しかったのだ。
ちょうどくりぬきが必要なものを作っている途中だったので思い切って購入にいたった。

アマチュアとプロの技量の境目ってどこら辺だろう?
木工に事実上失敗のやり直しは効かない。
際限なく材料を使えば可能だが、そんなのは現実的でない。
だから失敗というのは基本的に許されないのだ。
つまり材料の加工を始めたら、切り足りないのは良いが、切り過ぎたらおしまいである。
でもものすごく微妙に足りないときも調整の手段がなければ意味がない。
そういう微調整は本来手工具でやるものだろう。
鉋や鑿、ヤスリなどを駆使して少しずつ予定の寸法に近づける。
これがなかなか難しい。
鉋などは素人にとっては一番の難関だ。
手鋸だって墨線に沿って正確に切れることなどめったにない。
今、結局技量の境目はここだと思っている。
手工具で仕上げができないと際限なく機械に頼る。
機械だってそんなに使いこなせているわけではないのでぴたっと決まらない。
でもそれを調整することができない。
機械で一発で決まるのがアマチュアの理想だが、それが崩れたときにどうにも収束できないのがつらい。
もちろんクオリティの妥協、という最終選択肢にいたるのがいつものケースだが。

でも手工具ももう少し使いこなせないとねぇ。

2009/01/03

あけましておめでとうございます。

なんだかんだで新年が来てしまった。
遣り残しのDIY計画は片付かず、時間だけはどんどん過ぎていく。
まぁ、趣味のDIY、無理をしてやるものじゃないと腹をくくって少しずつ進めながら、ぽちぽちブログも更新していきます。

最近のDIY:
  • 家のクリスマスライティング
    これは買ってきた照明をつけるだけだけど、配線やライトの取り付けにそれなりの工夫がいる。
    うちは家の前面のほうに出て行くコンセントがなかったのでガレージの中にコンセント追加したりした。
  • 自転車ポンプの修理
    ずいぶん前にすごく安く買ったシガーソケット駆動のポンプのシガーソケットコネクタが壊れてしまった。
    いらなくなった携帯の自動車用チャージャーのコネクタを再利用して修理。
    自転車の空気は全部僕が入れているので、なんだかんだ言って電動が楽。
  • ワークステーションの改造
    ワークステーションと言ってもコンピュータではない。
    ワークテーブルやベンチではなく、棚つきの机なのでワークステーション。
    増えてきたクランプ類などをうまく収納できるように改造中。

最近の料理:
  • ビーフシチュー
    いつも通り料理はしているけどこれは年末の大物。
    今回は肉、野菜、ソースを全部分けて煮込む方式をとった。
    肉の煮すぎ、野菜が解け過ぎてソースにとろみが出過ぎる、などの問題が回避できる。
    肉はオーブンで低温長時間煮込みが決め手。
  • 黒豆
    初めて自分で煮てみた。
    レシピ通りなので驚きはないが、結構ちゃんとできた。
    これもとにかくゆっくり長時間がポイントか。
  • 昆布巻き
    これはお手伝いで巻いたりしてみた。
    本当に面倒。
    出来合いのものが売っている理由が良くわかるが、自分で巻いてみたのはうまい気もする。

2008/12/09

DIYと木工、アマチュアとプロの違い

ずいぶん更新をサボってしまった。
この夏に行ったラミネート床について書くつもりだったが、それはまた次回。
DIYや木工をやっていると実際に自分が触れる家具などの製法などが気になる。
これは料理を食べて調理法を思い浮かべるのに似ている。
また人がどのようなDIYや木工をやっているのかもすごく気になるところだ。
インターネットの普及のおかげで趣味のアマチュアだけでなく、熟練のプロの方々までが自分の木工の技をブログなどで披露してくれるのは本当にうれしい限りだ。
先日、いつもチェックしている職人さんのブログでちょっと気になる点があってコメントをしてみたところ、すごく丁寧な返事のコメントをいただいて却って恐縮してしまうくらいだった。
こうやって情報はあふれ返りネット通販で何でも道具は手に入る時代、アマチュアと本当のプロを隔てる壁ってなんだろう。
技術レベルの違いとか職業にしているかだけでなく。

DIYという言葉はDo it yourself、つまり「自分でやる」という意味だ。
本来専門のプロにお願いするところを自分でやってしまう、ということで、例えば車のオイル交換、などもDIYと言えるだろう。
一方でどんなに高度であっても手芸やプラモデル作りはDIYとは言わない。
特に狭い意味では家の内外装や家具などを自分で直したり作ったりすることに使う。
日本語の「日曜大工」という言葉のニュアンスと被る。
DIY、日曜大工、どちらの言葉もアマチュアによる仕事であることを前提としている。
なのでアマチュアであってもDIYや日曜大工と木工の間には結構な隔たりがある気がする。

どうしてDIY(日曜大工)をはじめるかのシナリオを考えてみる。
日本では中学で技術家庭の授業があるし、日米どちらでもホームセンターに行けば工具や材料などが色々揃っている。
そこに自分の家のことでちょっと困っていることがあった場合、少しクリエイティブな人であれば、収納家具やらちょっとしたものを自分で作ってしまおう、と思ってしまったりするものだ。
この場合前提にあるのは既製品が自分のニーズに合わない、ということだ。
もちろん値段が折り合わないこともあるし、寸法や形状など機能的な側面からデザインなど既製品ではニーズが満たせないこともあるだろう。
ただ、真剣にやりはじめると値段を理由にするのはすぐに馬鹿らしくなる。
たとえ安物であっても既製品の家具は見た目はきれいにできているのでその仕上がりを実現するにはいい加減なDIYではだめなのだ。

まずホームセンターの材木売り場に行けば2x4やコンパネなどの規格物の建材やすでにカット済みの板材や棒材などが豊富に並んでいる。
これをちょっと切って釘で止めれば所望の家具の出来上がり、という訳だ。
だがちょっとやってみると分かるが、それではいかにも素人っぽく安っぽいものしかできない。
まず技術家庭で習ったようにのこぎりで切って鉋などを掛けても素人の腕ではどうしても時間が掛かる割りに雑な仕上がりになるのだ。
そして塗装をしないといかにも作りっぱなしな感じがする。
木材の仕上げは結構手間の掛かるものだ。
切断作業ももっと手早くきれいに済ませたい。
木の接合が釘というのも見た目はいまいちだ。
こうして素人が電動工具にはまり、切断、下地作りや、継ぎ手など機械でやり始めようとするわけだ。

この段階でアマチュアはどこまで手を広げるのかを考える必要がある。
最初の電動工具はおそらくドリル、次はジグソーか丸鋸だろう。
更にトリマー(ルーター)やサンダーなどにも手が出てしまうだろう。
ひとつのハードルは据え置き型の道具に手を出すかだ。
据え置き型ということは場所をとる。
たまの休日に使うだけのものにそんなに場所は取れない。
ここら辺でもう、道具への投資や自分の手間隙を考えると、IKEAで売っているような安い家具で間に合うのなら、自分で作ることはまったくペイしないことを自覚することになる。
それでも自分で作ろうと思うからには自分固有のニーズ、そして仕上がり向上への意欲、がモチベーションになってくる。
お金を節約するつもりなら、もう止めた方が良い。

プロの仕事でも実は大工と木工職人にはだいぶ違いがある。
大工というのは家屋の造作をメインにする仕事で、家一軒建てるに当たってその元締めとなる仕事だ。
実際に家が完成するまでには左官、建具、塗装、電気、水道などさまざまな専門家が大工の下で分業して家の細部を仕上げていくのだ。
もちろん大工も木を使って物を作る仕事で基本的なところは共通しているが、木工職人とは少し違う。
英語でも大工仕事のCarpentryは木工Wood workingとは区別されている。
大工仕事、は大きな構造物を組み上げることに主眼があり、仕上がりのきれいな木材加工は主な範疇ではない。
大工仕事は大きな部材を使うことが多く、こうなってくると人手や腕力がないとDIYするのも難しい場合が出てくる。

木工の代表は家具職人ということになるだろう。
家具もタンスや棚、イス、小物とではだいぶ作り方が違ってくるだろう。
だがこの範囲でならある程度クロスオーバーしている印象を受ける。
どちらかというと手作りの度合いによる価格帯の違いのほうが大きいのではないかと思う。
一方の端には巨大企業による大量生産がある。
実際IKEAの家具などは安っぽいといってしまえばそれまでだが、デザインや製法にも多くの工夫が見受けられる。
如何に安く効率よく作りつつ、そこそこの見栄えを実現するかには非常に感心させられる部分も多い。
そしてもう一方の端には一人または数人程度で木工所を営み小ロットの家具製作などをされている木工所がある。
こういったところは大量生産のコストダウンには対抗できないので手作りの小回りと熟練の職人の技が光る高品質でこそ勝負していくのだろう。
翻ってアマチュア木工家を見ると大量生産の大工場とは隔たりがありすぎるので小さな木工所の職人さんには学ぶところが多いと思う。
だがそれでもアマチュアとプロの隔たりは大きい。

DIYをはじめるときにホームセンターで加工済みの材料を買う。
この時点でもう違う。
工場で製材された木材は工業製品とはいえ均質ではない。
ホームセンターでストックされている間にゆがんだり傷ついたり、色々だ。もちろん選り好みをして買うことはできるが、品質はお店の在庫任せということになる。
こういった材料の切断面や平面を基準として何かを作り始めるしかないのが初級アマチュアの悲しさだ。
プロの方は大規模な製材は製材所に任せても本当の製品に加工を始めるまでに湿度の調整をし、木取りを行うときにも仕上げで減る分を想定して部品を作る。
まっすぐな面を作るためにプレーナーやジョインターを通し、正確な面を作っていくのだ。
ここまで踏み込むのは素人にはつらい。
何より時間が掛かり、大きな機械も必要になってしまうからだ。
もちろん中上級に進むべく金も時間もかけられる人は機械を買い、もっと本格的なところで木材を仕入れることになる。

そしてそれでもプロとの間には大きな壁が立ちはだかる。
それは「熟練」だ。
自分やせいぜい友達くらいの範囲のために木工を行う限りそんなに多くの作業をこなすことはないだろう。
しかも悠々自適でもない限り、本業の時間もあるのだから、趣味の木工ばかりにはかまけてはいられない。
これでは量をこなし技を研ぎ澄ますことによっていたるプロの職人の熟練の境地に至ることはどうしてもできない。
趣味が高じてプロに転じてしまう人もあるかもしれないが、険しい道のりではあるだろう。

でもアメリカのホームセンターにはいやになるほど機械も材料も売っている。
それも熟練したプロ向けではない感じがする。
アメリカは人件費が高く、本当の職人の手になる家具は非常に高価だ。
そしてたいした熟練を必要としないちょっとした日曜大工のDIY的仕事もHandymanなどと呼ばれるプロに頼めばそれなりに高価だ。
だから少しでも自分でできることはやってしまいたい、という気分は底流には必ずある。
その気分と手の届かないプロの職人の品質との間でできる限りの工夫を凝らして自分なりの何かを作り出す、それが初級木工アマチュアとしての自分の今の立ち位置だ。

2008/10/16

トイレの話

トイレの話が続いてしまって恐縮です。
つい先日、我が家でちょっとしたハプニングがあつた。
流している途中のトイレにトイレットペーパーホルダーの芯が落ちて、吸い込まれてしまった。
流すべきものは流れた後だったが、吸い込まれた異物自体が出てこない。
そして、水は流れるけれど完全に排水できない困った状態に陥ってしまった。

いそいでググって見たところ、何種類かの対策が見つかった。
まずはPlunger。

通常の詰まりにはこれは非常に有効。
流れのいまいちなアメリカの便器は詰まり易いので一家にひとつあったほうが良いと思う。

そもそもアメリカの便器が詰まり易いのはそんなにちゃんと設計されていないからで、便器の基本設計は何十年も前から変わっていないものもたくさんある。
それがEPAなどが環境保護の一環として1回あたりの排水量を規制したものだから、水量が足りなくて流れないことが頻繁に起きるようになってしまった。
そこで大手陶器メーカーはその問題を解決すべく流体力学のPhDを何人も雇って排水効率のよい便器を最近は設計させているのだとか。
確かにHome Depotには「ゴルフボールが半ダース流せる」などという意味不明の売り文句の書いてある最新鋭便器も売ってはいる。
ただ普段流したいものはボールではないわけで、実際の用途でどのくらい優れているかは不明。
まぁ、今回みたいに異物の時はそれで良いのかもしれないけど。
日本の便器メーカーは日本固有の食品を使って実験を行っているそうで、さすがの流れのよさだ。
でも日本には昔から「和式」というのがあって、これは構造的にすごく流れが悪い。
便器の性能もお金しだいの側面もある。
日本の洗浄便座一体型タンクレスの便器などは軽く20万円位する。
Home Depotの壁にかけて展示されている一番安い便器は100ドルしない。
ゴルフボール6個モデルだって500ドルもしない。
ここら辺に生活の細かいところへの日本人とアメリカ人の注意の払いかたとお金のかけ方の違いが見える気がする。

さて、一応流してしまえたので心置きなくPlungerも使えるのだが、水が流れるということは完全に詰まっていない、ということで、そういう時は圧力をかけても逃げてしまう。
次の手段は水圧ではなく、機械的に詰まりを排除することだ。
流しなどの排水のつまりにはSnake

やAuger

が使える。
ただ便器は他の排水口よりも下水からのガスの戻りを防ぐための曲がりがきつく、加えて排水口の入り口が陶器で通常見える場所なため、これらの道具では傷がついてしまうことがある。

ここでトイレ詰まりの最終兵器Closet Augerの登場だ。

これは上のSnakeなどよりリーチが短いが、便器の排水口の底に傷を付けないように排水口の少し曲がった中までとどくチューブに収まっている、トイレ詰まりの解消のための道具だ。
SnakeもこのAugerも、基本はただの金属のコイルだ。
コイルなので配水管に沿って曲がるし、押す力を伝えることもできる。
先端部は巻きの直系が少し広がっていて異物を押し出したり引っ掛けたりできるようになっている。
Closet Augerはチューブの先端は少し曲がっているので、排水口の中にうまく入るようなっている。
しばらく押し込んだ後、入りが悪くなったら後ろについているハンドルをコイルの巻き方向にまわすことで先端が更に深く排水溝に入っていく。
これで異物が押し出されたら詰まりは解消だ。
排水口に使ったものはChlorax Bleach(ハイター)などを使って殺菌した後、めったに登場しないことを願ってしまっておく。

SnakeもAugerも10-20ドルくらいしかしない。
正直自分でやる覚悟を決めればPlumberを呼ぶのは馬鹿らしい。
もちろんPlumberはプロなのでちゃんとした道具で間違えずにやってくれるだろうが、わざわざアポを取って来てもらうのもの面倒だし、ちょっと自分でやるのは不安でもインターネットで調べればいくらでもノウハウや体験談が出てくる。
自分でやらない方が不思議だ。
こうやってアメリカはDIY大国になって行ったのだな。

2008/10/08

ウォシュレットの取り付け

すっかり更新間隔が空いてしまった。
ウォシュレットの取り付けは夏休み前に完了。
5月のDIY計画のエントリにも書いたように課題は取り付けと電気だった。

まず基本として水道水をつなげる必要がある。
実は水道の口金のネジの規格は日米共通。
ウォシュレットを付けるにはトイレのタンクに行く水を分岐する必要があるので、
ウォシュレットに接続するホースに加えて分岐アダプタが必要。
あと、元栓が止められるようになっていないと取替え工事が苦労するので、そういう時はいっそ家の水道の元栓を止めて壁の給水口をバルブ付きに換えてしまった方が良い。

次の問題はアメリカのバスルームには通常コンセントがないことだ。
風呂とトイレが一緒になっていて洗面所が別だと、洗面所にはGFCIのコンセントがあるが、バスルーム内にはアウトレットがない。
今回は電灯が2玉のタイプだったので、片方にソケット・コンセント変換アダプタをかませてそこからコードを垂らした。
問題は電気を消すとウォシュレットの電源も消えるので便座と温水のヒーターが消えてしまうこと。
温水の方は用を足してるうちに温まってくるので、まぁしのげないことはないが、ここは今後の改良が必要。
ちなみに換気扇も同じ口から分配しているので、電灯のスイッチを切ると全部消える。
換気扇は電気を切ってから数分回る、とか気の利いたことができると良いのだが、どうすれば良いのか。
日本のホームセンターでは遅延式のスイッチなども売っていたが、さすがに回路は電圧依存がありそうで規格上115Vで使えるとも書いてない。
コンセントとかだけなら上限300Vとかになってるのでアメリカでも安心して使えるのに。

最後に一番大変だったのは設置。
便器とタンクが一体化していて、便器の上面が一番後ろのほうでタンクになだらかに繋がっているため、ウォシュレットの取り付けベースがうまくはならない。
結論としては間にスペーサーを噛ませて取り付け位置を3/4インチほど上げることでタンクとの干渉を逃げることにした。
スペーサーの素材としては水に強いことが絶対条件になるのでWoodCraftのカタログで見つけたプラスチックの塊をSan CarlosのWoodCraftで購入。
これは何だかずっしりとしているけど少しやわらかめのプラスチック。
素材としてはまな板に近い感じだろうか?
密度は高いが木と違って繊維がないので剛性は低い。
加工性は悪くなく、丸鋸もルーターもさくさく削れるが、すべりが良いことと剛性がないせいで刃が最初に食いつくまでにちょっと押し付けてやる必要があり。
また、あまり高速に削ると解けてきそうなので、程ほどで削りかすを取り除いてやる必要がある。
また削りかすはかなりふわふわしたものになる上に静電気を帯びるせいか工具に良くくっつく。
掃除機でこまめに吸い取る必要があった。
そしてこれができたもの。

ウォシュレットの本体を持ち上げたついでに便座のほうの高さをどうするか迷ったが、水の入ってるものなので斜めにしたらまずかろうと思い、便座の足にも一つ一つスペーサーを作った。
根元の取り付け部分は本来の取り付けベースを3/4インチ高くした上で1.5インチ前方にオフセットしている。
幸い便器はあまり小さくないので便座が前のほうでせり出すようなことにはなっていない。
便座と便器の間に3cmくらいの空間があり、座る位置が微妙に高めなのが不思議な感覚だが、これでウォシュレット生活が開始できた。

これは確か6月のうちにできていたと思う。

2008/07/12

換気扇

新しい家でのDIY完了第一弾は実はこれ。
バスルームの換気がいまいち悪かったので、換気扇をつけた。
といっても以前に7ドルくらいで買った卓上のみに扇風機を取り付けただけ。
ただきっちりはまるようにジグソーで合板に穴をあけるのが少し面倒くさかった。
小さめに空けてみてから少しずつ微調整をしたので、一応ぴったりはまってる。
都合が良かったのは窓枠にちょうど3/4程の隙間が内側にあったこと。
合板の枠は内側からネジで窓枠に引っ掛けてあるだけで、扇風機ははめてあるだけ。

2008/07/11

床のラミネート化

パティオのラミネート化についての思案。
ざっと200x200インチ弱なので、四方を2x4で囲って中の方は2x2を渡す。
真ん中にも一本2x4を渡したほうが良いか?
パティオのコンクリ床面が結構段差があるので、これはウェッジで調整するとして、上でするのが良いか、下でするのが良いか。
プライウッドの板は大体96x48なので8枚。
IKEAの一番手ごろなラミネートもそのくらいの単位なので8組。
後は底とラミネートの下に防湿・防振のシートを入れるくらいか。
高さの平面を出すための調整が微妙そう。
この前買った6ftの水準器が役に立つはず。