2009/01/29

カンナ

手工具の使いこなしの奥深さにちょっと怖気づいていたところ、プロの木工家の方のブログでちょっと発奮させられた。
とりあえず逃げ腰は止めてまじめに取り組んでみる気になった。
でも数ある手工具の中でも素人にはカンナが一番手ごわい気がする。
ノコギリもノミも使うのが難しいのは一緒だが、カンナの方がはるかに調整が複雑だ。
最近のノコギリは使い捨ての替え刃式でもかなり切れが良いと、プロの方も認めるくらいのようだ。
ノミはもちろん研がねばならずそれは非常に難しいのだが、カンナはそれに加えて台の調整がある。
木工を始める前に道具自体が高度な木工品なのだ。

さて、うちにあるカンナ。
まじめに吟味して買ったことは、実はない。
一番上のはそれこそ20年位前に近所のホームセンターのワゴンセールで買った。
500円とかだった気がする。
下の二つは祖父の形見で譲り受けた。
でもかれこれ10年以上未使用のままだ。

カンナというのがどういう状態になければいけないか。
使い始める以前に、それ自体が素人には難しい。
ちょうど良いブログ記事を参考に自分の持っているものをチェックしてみた。

残念ながらどれもまともに使える状態にない。
最初の安物は刃の収まりがゆるすぎるようで色々調整して使ってみると、何回か引いただけですぐに刃がずれる。
裏刃の調整も必要だけど、多分刃口の穴自体をきつくするのは難しそうだ。
でも台自体はあまり狂いもないので刃の調整が課題。
下の二つは祖父から譲る受けた時点で相当長期間納戸にしまったままだったはず。
台自体がねじれるように相当狂ってしまっている。
これを調整するのはちょっと厳しそうだ。

手持ちのものを直すことからはじめるのは初心者には厳しすぎるので、そこそこのものを買うところからスタートする方が無難な気もするが、残念ながらここはアメリカ。
カンナの文化は和洋で大分違う。
思い切って洋カンナを買ってしまおうかという気にもなってきているが、どれを買えば良いのやら。
これも値段はかなりピンキリだ。
高いのなら自動カンナが買えてしまう値段の奴まである。
そこまで入れ込む気はないのでどこら辺で手を打つべきか。