残念ながら思うように切れなかったためにジグソーは返品することにした。
最初に届いたものは不具合かと思って交換したのだが、2度目に届いたものも同じ症状。
ジグソーでは最も定評のあるBoschの最上級モデルなのでこれなら絶対外れはあるまい、と思って買ったので裏切られた気分だ。
とにかくまっすぐに切ることができない。
ジグソーは本来曲線切りが重要なフィーチャのひとつではあるが、フェンスを使えば安定して直線が切れることも期待して当然だ。
ところがフェンスに宛ててまっすぐジグソー本体を進めても切断位置がずれていく。
進行方向の左のほうに曲がってしまうのだ。
フェンスを左に当てているとしまいにはフェンスを強く押すことになり、かなり刃先が左のほうに逃げた状態になる。
よく見てみると、微妙にだが刃が正面に対して左を向いている。
この状態だと、本体は前に進んでも刃は左に進もうとするはず。
ジグソーの刃は本体の上のほうでしか支持されていないので、切断位置がずる左にずれるとともに刃は左のほうに反り始める。
これではどうがんばってもまっすぐには切れそうにない。
そもそもまっすぐに刃が取り付けられないのが何故だかわからない。
でもこれでは使えないので返品と相成った。
替わりに何を買うか検討中。
2009/01/31
ラミネート床 (1)
今年の夏にやったコンクリ床のパティオへのラミネート床の導入についてレポートします。
うちはいわゆるEichlerで下の図のようなコの字型をしています。
コの字の開いているところはカーポートでその奥に玄関があります。
玄関の中、図のオレンジの部分がパティオになっていて本来は屋根に穴が切ってある屋外なのですが、プラスチックの波板で塞がれているため、一応は屋内になっています。
ただ床はコンクリむき出しで靴を脱ぐ日本人にとってはあくまで外の感覚でした。
そこでパティオの部分に床を敷いて靴を脱いで上がれるようにしようと考えました。
広さはざっと200sqft、12畳分くらいでしょうか。
家のほかの部分は大体ラミネートになっているのでラミネートを敷こうと思いました。
ただ困ったことにコンクリの床は平面ではありません。
変な目地で区切られていて段差があります。
ラミネートはコンクリの上にも敷けるという話ですが、これはちょっと無理な感じ。
しかもラミネートの暑さはせいぜい1cmくらい。
土足の床と少し段差をつけたいので、コンクリの段差を吸収するためにも床の上に枠を組んでその上に敷くことにしました。
DIYの本を買い、ネットで調べ、HomeDepotにも何度も足を運び、必要な材料をリストアップ、図面を何回も描き、着々と準備を進めました。
玄関周りが大幅に塞がってしまうので、夏に家族が日本に帰省する合間に着工、完成までこぎつけることにしました。
6月後半に家族を送り出し、いよいよ工事スタートです。
うちはいわゆるEichlerで下の図のようなコの字型をしています。
コの字の開いているところはカーポートでその奥に玄関があります。
玄関の中、図のオレンジの部分がパティオになっていて本来は屋根に穴が切ってある屋外なのですが、プラスチックの波板で塞がれているため、一応は屋内になっています。
ただ床はコンクリむき出しで靴を脱ぐ日本人にとってはあくまで外の感覚でした。
広さはざっと200sqft、12畳分くらいでしょうか。
家のほかの部分は大体ラミネートになっているのでラミネートを敷こうと思いました。
ただ困ったことにコンクリの床は平面ではありません。
変な目地で区切られていて段差があります。
ラミネートはコンクリの上にも敷けるという話ですが、これはちょっと無理な感じ。
しかもラミネートの暑さはせいぜい1cmくらい。
土足の床と少し段差をつけたいので、コンクリの段差を吸収するためにも床の上に枠を組んでその上に敷くことにしました。
DIYの本を買い、ネットで調べ、HomeDepotにも何度も足を運び、必要な材料をリストアップ、図面を何回も描き、着々と準備を進めました。
玄関周りが大幅に塞がってしまうので、夏に家族が日本に帰省する合間に着工、完成までこぎつけることにしました。
6月後半に家族を送り出し、いよいよ工事スタートです。
2009/01/29
カンナ
手工具の使いこなしの奥深さにちょっと怖気づいていたところ、プロの木工家の方のブログでちょっと発奮させられた。とりあえず逃げ腰は止めてまじめに取り組んでみる気になった。
でも数ある手工具の中でも素人にはカンナが一番手ごわい気がする。
ノコギリもノミも使うのが難しいのは一緒だが、カンナの方がはるかに調整が複雑だ。
最近のノコギリは使い捨ての替え刃式でもかなり切れが良いと、プロの方も認めるくらいのようだ。
ノミはもちろん研がねばならずそれは非常に難しいのだが、カンナはそれに加えて台の調整がある。
木工を始める前に道具自体が高度な木工品なのだ。
さて、うちにあるカンナ。
まじめに吟味して買ったことは、実はない。
一番上のはそれこそ20年位前に近所のホームセンターのワゴンセールで買った。
500円とかだった気がする。
下の二つは祖父の形見で譲り受けた。
でもかれこれ10年以上未使用のままだ。
カンナというのがどういう状態になければいけないか。
使い始める以前に、それ自体が素人には難しい。
ちょうど良いブログ記事を参考に自分の持っているものをチェックしてみた。
残念ながらどれもまともに使える状態にない。
最初の安物は刃の収まりがゆるすぎるようで色々調整して使ってみると、何回か引いただけですぐに刃がずれる。
裏刃の調整も必要だけど、多分刃口の穴自体をきつくするのは難しそうだ。
でも台自体はあまり狂いもないので刃の調整が課題。
下の二つは祖父から譲る受けた時点で相当長期間納戸にしまったままだったはず。
台自体がねじれるように相当狂ってしまっている。
これを調整するのはちょっと厳しそうだ。
手持ちのものを直すことからはじめるのは初心者には厳しすぎるので、そこそこのものを買うところからスタートする方が無難な気もするが、残念ながらここはアメリカ。
カンナの文化は和洋で大分違う。
思い切って洋カンナを買ってしまおうかという気にもなってきているが、どれを買えば良いのやら。
これも値段はかなりピンキリだ。
高いのなら自動カンナが買えてしまう値段の奴まである。
そこまで入れ込む気はないのでどこら辺で手を打つべきか。
2009/01/28
Bosch Jigsaw届いた
Amazonで注文しておいたBoschのジグソーが届いた。ジグソーの選択については色々悩んだ末にやっぱりBosch,やっぱり一番いい奴、という妥協しない選択をした。
下は30ドルくらいからあるけど、安物のジグソーのあてにならなさ加減はわかっているし、Boschでも値段は知れているので後で悔やむより、という選択。
大物の機械だと上は値段も大きさもきりがないけど、そういう意味ではジグソー程度なら悩まないのが正解。
なんだかんだ言って良い奴を選べばジグソーはDIY木工には非常に適した道具なのではないか、というのに賭けてみた。
付属の刃やアタッチメントは付けてみたけど、まだ試し切りもしてない。
あとPopular Woodworkingの記事で紹介されていたExtra Cleanの刃とDust Extraction Kitも一緒に注文したけど、こちらはまだ届かず。
2009/01/19
手工具と電動工具
たった今、アマゾンで新しい工具をポチっとやってしまった。
Boschのジグソーだ。
ジグソーは大昔に買ったリョービの安い奴があるのだが、刃の規格が違い、こちらで替え刃が買えない。
しかも切ってみても切れ味は悪く、なかなか前にも進まない。
もともとアマチュア向けのかなりな安物だったので過大な期待はかわいそうだろう。
ただ、安物でもすでに一つ持っていると次のを買うのはなかなか踏ん切りがつかない。
今回思い切ってBoschに手を出したのは直接はジグソーのせいではく、こちらもリョービのコードレス丸鋸の切断力のなさを痛感し、日頃何でもちょっと切ってしまうのに使えるものが欲しかったのだ。
ちょうどくりぬきが必要なものを作っている途中だったので思い切って購入にいたった。
アマチュアとプロの技量の境目ってどこら辺だろう?
木工に事実上失敗のやり直しは効かない。
際限なく材料を使えば可能だが、そんなのは現実的でない。
だから失敗というのは基本的に許されないのだ。
つまり材料の加工を始めたら、切り足りないのは良いが、切り過ぎたらおしまいである。
でもものすごく微妙に足りないときも調整の手段がなければ意味がない。
そういう微調整は本来手工具でやるものだろう。
鉋や鑿、ヤスリなどを駆使して少しずつ予定の寸法に近づける。
これがなかなか難しい。
鉋などは素人にとっては一番の難関だ。
手鋸だって墨線に沿って正確に切れることなどめったにない。
今、結局技量の境目はここだと思っている。
手工具で仕上げができないと際限なく機械に頼る。
機械だってそんなに使いこなせているわけではないのでぴたっと決まらない。
でもそれを調整することができない。
機械で一発で決まるのがアマチュアの理想だが、それが崩れたときにどうにも収束できないのがつらい。
もちろんクオリティの妥協、という最終選択肢にいたるのがいつものケースだが。
でも手工具ももう少し使いこなせないとねぇ。
Boschのジグソーだ。
ジグソーは大昔に買ったリョービの安い奴があるのだが、刃の規格が違い、こちらで替え刃が買えない。
しかも切ってみても切れ味は悪く、なかなか前にも進まない。
もともとアマチュア向けのかなりな安物だったので過大な期待はかわいそうだろう。
ただ、安物でもすでに一つ持っていると次のを買うのはなかなか踏ん切りがつかない。
今回思い切ってBoschに手を出したのは直接はジグソーのせいではく、こちらもリョービのコードレス丸鋸の切断力のなさを痛感し、日頃何でもちょっと切ってしまうのに使えるものが欲しかったのだ。
ちょうどくりぬきが必要なものを作っている途中だったので思い切って購入にいたった。
アマチュアとプロの技量の境目ってどこら辺だろう?
木工に事実上失敗のやり直しは効かない。
際限なく材料を使えば可能だが、そんなのは現実的でない。
だから失敗というのは基本的に許されないのだ。
つまり材料の加工を始めたら、切り足りないのは良いが、切り過ぎたらおしまいである。
でもものすごく微妙に足りないときも調整の手段がなければ意味がない。
そういう微調整は本来手工具でやるものだろう。
鉋や鑿、ヤスリなどを駆使して少しずつ予定の寸法に近づける。
これがなかなか難しい。
鉋などは素人にとっては一番の難関だ。
手鋸だって墨線に沿って正確に切れることなどめったにない。
今、結局技量の境目はここだと思っている。
手工具で仕上げができないと際限なく機械に頼る。
機械だってそんなに使いこなせているわけではないのでぴたっと決まらない。
でもそれを調整することができない。
機械で一発で決まるのがアマチュアの理想だが、それが崩れたときにどうにも収束できないのがつらい。
もちろんクオリティの妥協、という最終選択肢にいたるのがいつものケースだが。
でも手工具ももう少し使いこなせないとねぇ。
2009/01/03
あけましておめでとうございます。
なんだかんだで新年が来てしまった。
遣り残しのDIY計画は片付かず、時間だけはどんどん過ぎていく。
まぁ、趣味のDIY、無理をしてやるものじゃないと腹をくくって少しずつ進めながら、ぽちぽちブログも更新していきます。
最近のDIY:
最近の料理:
遣り残しのDIY計画は片付かず、時間だけはどんどん過ぎていく。
まぁ、趣味のDIY、無理をしてやるものじゃないと腹をくくって少しずつ進めながら、ぽちぽちブログも更新していきます。
最近のDIY:
- 家のクリスマスライティング
これは買ってきた照明をつけるだけだけど、配線やライトの取り付けにそれなりの工夫がいる。
うちは家の前面のほうに出て行くコンセントがなかったのでガレージの中にコンセント追加したりした。 - 自転車ポンプの修理
ずいぶん前にすごく安く買ったシガーソケット駆動のポンプのシガーソケットコネクタが壊れてしまった。
いらなくなった携帯の自動車用チャージャーのコネクタを再利用して修理。
自転車の空気は全部僕が入れているので、なんだかんだ言って電動が楽。 - ワークステーションの改造
ワークステーションと言ってもコンピュータではない。
ワークテーブルやベンチではなく、棚つきの机なのでワークステーション。
増えてきたクランプ類などをうまく収納できるように改造中。
最近の料理:
- ビーフシチュー
いつも通り料理はしているけどこれは年末の大物。
今回は肉、野菜、ソースを全部分けて煮込む方式をとった。
肉の煮すぎ、野菜が解け過ぎてソースにとろみが出過ぎる、などの問題が回避できる。
肉はオーブンで低温長時間煮込みが決め手。 - 黒豆
初めて自分で煮てみた。
レシピ通りなので驚きはないが、結構ちゃんとできた。
これもとにかくゆっくり長時間がポイントか。 - 昆布巻き
これはお手伝いで巻いたりしてみた。
本当に面倒。
出来合いのものが売っている理由が良くわかるが、自分で巻いてみたのはうまい気もする。
2008/12/09
DIYと木工、アマチュアとプロの違い
ずいぶん更新をサボってしまった。
この夏に行ったラミネート床について書くつもりだったが、それはまた次回。
DIYや木工をやっていると実際に自分が触れる家具などの製法などが気になる。
これは料理を食べて調理法を思い浮かべるのに似ている。
また人がどのようなDIYや木工をやっているのかもすごく気になるところだ。
インターネットの普及のおかげで趣味のアマチュアだけでなく、熟練のプロの方々までが自分の木工の技をブログなどで披露してくれるのは本当にうれしい限りだ。
先日、いつもチェックしている職人さんのブログでちょっと気になる点があってコメントをしてみたところ、すごく丁寧な返事のコメントをいただいて却って恐縮してしまうくらいだった。
こうやって情報はあふれ返りネット通販で何でも道具は手に入る時代、アマチュアと本当のプロを隔てる壁ってなんだろう。
技術レベルの違いとか職業にしているかだけでなく。
DIYという言葉はDo it yourself、つまり「自分でやる」という意味だ。
本来専門のプロにお願いするところを自分でやってしまう、ということで、例えば車のオイル交換、などもDIYと言えるだろう。
一方でどんなに高度であっても手芸やプラモデル作りはDIYとは言わない。
特に狭い意味では家の内外装や家具などを自分で直したり作ったりすることに使う。
日本語の「日曜大工」という言葉のニュアンスと被る。
DIY、日曜大工、どちらの言葉もアマチュアによる仕事であることを前提としている。
なのでアマチュアであってもDIYや日曜大工と木工の間には結構な隔たりがある気がする。
どうしてDIY(日曜大工)をはじめるかのシナリオを考えてみる。
日本では中学で技術家庭の授業があるし、日米どちらでもホームセンターに行けば工具や材料などが色々揃っている。
そこに自分の家のことでちょっと困っていることがあった場合、少しクリエイティブな人であれば、収納家具やらちょっとしたものを自分で作ってしまおう、と思ってしまったりするものだ。
この場合前提にあるのは既製品が自分のニーズに合わない、ということだ。
もちろん値段が折り合わないこともあるし、寸法や形状など機能的な側面からデザインなど既製品ではニーズが満たせないこともあるだろう。
ただ、真剣にやりはじめると値段を理由にするのはすぐに馬鹿らしくなる。
たとえ安物であっても既製品の家具は見た目はきれいにできているのでその仕上がりを実現するにはいい加減なDIYではだめなのだ。
まずホームセンターの材木売り場に行けば2x4やコンパネなどの規格物の建材やすでにカット済みの板材や棒材などが豊富に並んでいる。
これをちょっと切って釘で止めれば所望の家具の出来上がり、という訳だ。
だがちょっとやってみると分かるが、それではいかにも素人っぽく安っぽいものしかできない。
まず技術家庭で習ったようにのこぎりで切って鉋などを掛けても素人の腕ではどうしても時間が掛かる割りに雑な仕上がりになるのだ。
そして塗装をしないといかにも作りっぱなしな感じがする。
木材の仕上げは結構手間の掛かるものだ。
切断作業ももっと手早くきれいに済ませたい。
木の接合が釘というのも見た目はいまいちだ。
こうして素人が電動工具にはまり、切断、下地作りや、継ぎ手など機械でやり始めようとするわけだ。
この段階でアマチュアはどこまで手を広げるのかを考える必要がある。
最初の電動工具はおそらくドリル、次はジグソーか丸鋸だろう。
更にトリマー(ルーター)やサンダーなどにも手が出てしまうだろう。
ひとつのハードルは据え置き型の道具に手を出すかだ。
据え置き型ということは場所をとる。
たまの休日に使うだけのものにそんなに場所は取れない。
ここら辺でもう、道具への投資や自分の手間隙を考えると、IKEAで売っているような安い家具で間に合うのなら、自分で作ることはまったくペイしないことを自覚することになる。
それでも自分で作ろうと思うからには自分固有のニーズ、そして仕上がり向上への意欲、がモチベーションになってくる。
お金を節約するつもりなら、もう止めた方が良い。
プロの仕事でも実は大工と木工職人にはだいぶ違いがある。
大工というのは家屋の造作をメインにする仕事で、家一軒建てるに当たってその元締めとなる仕事だ。
実際に家が完成するまでには左官、建具、塗装、電気、水道などさまざまな専門家が大工の下で分業して家の細部を仕上げていくのだ。
もちろん大工も木を使って物を作る仕事で基本的なところは共通しているが、木工職人とは少し違う。
英語でも大工仕事のCarpentryは木工Wood workingとは区別されている。
大工仕事、は大きな構造物を組み上げることに主眼があり、仕上がりのきれいな木材加工は主な範疇ではない。
大工仕事は大きな部材を使うことが多く、こうなってくると人手や腕力がないとDIYするのも難しい場合が出てくる。
木工の代表は家具職人ということになるだろう。
家具もタンスや棚、イス、小物とではだいぶ作り方が違ってくるだろう。
だがこの範囲でならある程度クロスオーバーしている印象を受ける。
どちらかというと手作りの度合いによる価格帯の違いのほうが大きいのではないかと思う。
一方の端には巨大企業による大量生産がある。
実際IKEAの家具などは安っぽいといってしまえばそれまでだが、デザインや製法にも多くの工夫が見受けられる。
如何に安く効率よく作りつつ、そこそこの見栄えを実現するかには非常に感心させられる部分も多い。
そしてもう一方の端には一人または数人程度で木工所を営み小ロットの家具製作などをされている木工所がある。
こういったところは大量生産のコストダウンには対抗できないので手作りの小回りと熟練の職人の技が光る高品質でこそ勝負していくのだろう。
翻ってアマチュア木工家を見ると大量生産の大工場とは隔たりがありすぎるので小さな木工所の職人さんには学ぶところが多いと思う。
だがそれでもアマチュアとプロの隔たりは大きい。
DIYをはじめるときにホームセンターで加工済みの材料を買う。
この時点でもう違う。
工場で製材された木材は工業製品とはいえ均質ではない。
ホームセンターでストックされている間にゆがんだり傷ついたり、色々だ。もちろん選り好みをして買うことはできるが、品質はお店の在庫任せということになる。
こういった材料の切断面や平面を基準として何かを作り始めるしかないのが初級アマチュアの悲しさだ。
プロの方は大規模な製材は製材所に任せても本当の製品に加工を始めるまでに湿度の調整をし、木取りを行うときにも仕上げで減る分を想定して部品を作る。
まっすぐな面を作るためにプレーナーやジョインターを通し、正確な面を作っていくのだ。
ここまで踏み込むのは素人にはつらい。
何より時間が掛かり、大きな機械も必要になってしまうからだ。
もちろん中上級に進むべく金も時間もかけられる人は機械を買い、もっと本格的なところで木材を仕入れることになる。
そしてそれでもプロとの間には大きな壁が立ちはだかる。
それは「熟練」だ。
自分やせいぜい友達くらいの範囲のために木工を行う限りそんなに多くの作業をこなすことはないだろう。
しかも悠々自適でもない限り、本業の時間もあるのだから、趣味の木工ばかりにはかまけてはいられない。
これでは量をこなし技を研ぎ澄ますことによっていたるプロの職人の熟練の境地に至ることはどうしてもできない。
趣味が高じてプロに転じてしまう人もあるかもしれないが、険しい道のりではあるだろう。
でもアメリカのホームセンターにはいやになるほど機械も材料も売っている。
それも熟練したプロ向けではない感じがする。
アメリカは人件費が高く、本当の職人の手になる家具は非常に高価だ。
そしてたいした熟練を必要としないちょっとした日曜大工のDIY的仕事もHandymanなどと呼ばれるプロに頼めばそれなりに高価だ。
だから少しでも自分でできることはやってしまいたい、という気分は底流には必ずある。
その気分と手の届かないプロの職人の品質との間でできる限りの工夫を凝らして自分なりの何かを作り出す、それが初級木工アマチュアとしての自分の今の立ち位置だ。
この夏に行ったラミネート床について書くつもりだったが、それはまた次回。
DIYや木工をやっていると実際に自分が触れる家具などの製法などが気になる。
これは料理を食べて調理法を思い浮かべるのに似ている。
また人がどのようなDIYや木工をやっているのかもすごく気になるところだ。
インターネットの普及のおかげで趣味のアマチュアだけでなく、熟練のプロの方々までが自分の木工の技をブログなどで披露してくれるのは本当にうれしい限りだ。
先日、いつもチェックしている職人さんのブログでちょっと気になる点があってコメントをしてみたところ、すごく丁寧な返事のコメントをいただいて却って恐縮してしまうくらいだった。
こうやって情報はあふれ返りネット通販で何でも道具は手に入る時代、アマチュアと本当のプロを隔てる壁ってなんだろう。
技術レベルの違いとか職業にしているかだけでなく。
DIYという言葉はDo it yourself、つまり「自分でやる」という意味だ。
本来専門のプロにお願いするところを自分でやってしまう、ということで、例えば車のオイル交換、などもDIYと言えるだろう。
一方でどんなに高度であっても手芸やプラモデル作りはDIYとは言わない。
特に狭い意味では家の内外装や家具などを自分で直したり作ったりすることに使う。
日本語の「日曜大工」という言葉のニュアンスと被る。
DIY、日曜大工、どちらの言葉もアマチュアによる仕事であることを前提としている。
なのでアマチュアであってもDIYや日曜大工と木工の間には結構な隔たりがある気がする。
どうしてDIY(日曜大工)をはじめるかのシナリオを考えてみる。
日本では中学で技術家庭の授業があるし、日米どちらでもホームセンターに行けば工具や材料などが色々揃っている。
そこに自分の家のことでちょっと困っていることがあった場合、少しクリエイティブな人であれば、収納家具やらちょっとしたものを自分で作ってしまおう、と思ってしまったりするものだ。
この場合前提にあるのは既製品が自分のニーズに合わない、ということだ。
もちろん値段が折り合わないこともあるし、寸法や形状など機能的な側面からデザインなど既製品ではニーズが満たせないこともあるだろう。
ただ、真剣にやりはじめると値段を理由にするのはすぐに馬鹿らしくなる。
たとえ安物であっても既製品の家具は見た目はきれいにできているのでその仕上がりを実現するにはいい加減なDIYではだめなのだ。
まずホームセンターの材木売り場に行けば2x4やコンパネなどの規格物の建材やすでにカット済みの板材や棒材などが豊富に並んでいる。
これをちょっと切って釘で止めれば所望の家具の出来上がり、という訳だ。
だがちょっとやってみると分かるが、それではいかにも素人っぽく安っぽいものしかできない。
まず技術家庭で習ったようにのこぎりで切って鉋などを掛けても素人の腕ではどうしても時間が掛かる割りに雑な仕上がりになるのだ。
そして塗装をしないといかにも作りっぱなしな感じがする。
木材の仕上げは結構手間の掛かるものだ。
切断作業ももっと手早くきれいに済ませたい。
木の接合が釘というのも見た目はいまいちだ。
こうして素人が電動工具にはまり、切断、下地作りや、継ぎ手など機械でやり始めようとするわけだ。
この段階でアマチュアはどこまで手を広げるのかを考える必要がある。
最初の電動工具はおそらくドリル、次はジグソーか丸鋸だろう。
更にトリマー(ルーター)やサンダーなどにも手が出てしまうだろう。
ひとつのハードルは据え置き型の道具に手を出すかだ。
据え置き型ということは場所をとる。
たまの休日に使うだけのものにそんなに場所は取れない。
ここら辺でもう、道具への投資や自分の手間隙を考えると、IKEAで売っているような安い家具で間に合うのなら、自分で作ることはまったくペイしないことを自覚することになる。
それでも自分で作ろうと思うからには自分固有のニーズ、そして仕上がり向上への意欲、がモチベーションになってくる。
お金を節約するつもりなら、もう止めた方が良い。
プロの仕事でも実は大工と木工職人にはだいぶ違いがある。
大工というのは家屋の造作をメインにする仕事で、家一軒建てるに当たってその元締めとなる仕事だ。
実際に家が完成するまでには左官、建具、塗装、電気、水道などさまざまな専門家が大工の下で分業して家の細部を仕上げていくのだ。
もちろん大工も木を使って物を作る仕事で基本的なところは共通しているが、木工職人とは少し違う。
英語でも大工仕事のCarpentryは木工Wood workingとは区別されている。
大工仕事、は大きな構造物を組み上げることに主眼があり、仕上がりのきれいな木材加工は主な範疇ではない。
大工仕事は大きな部材を使うことが多く、こうなってくると人手や腕力がないとDIYするのも難しい場合が出てくる。
木工の代表は家具職人ということになるだろう。
家具もタンスや棚、イス、小物とではだいぶ作り方が違ってくるだろう。
だがこの範囲でならある程度クロスオーバーしている印象を受ける。
どちらかというと手作りの度合いによる価格帯の違いのほうが大きいのではないかと思う。
一方の端には巨大企業による大量生産がある。
実際IKEAの家具などは安っぽいといってしまえばそれまでだが、デザインや製法にも多くの工夫が見受けられる。
如何に安く効率よく作りつつ、そこそこの見栄えを実現するかには非常に感心させられる部分も多い。
そしてもう一方の端には一人または数人程度で木工所を営み小ロットの家具製作などをされている木工所がある。
こういったところは大量生産のコストダウンには対抗できないので手作りの小回りと熟練の職人の技が光る高品質でこそ勝負していくのだろう。
翻ってアマチュア木工家を見ると大量生産の大工場とは隔たりがありすぎるので小さな木工所の職人さんには学ぶところが多いと思う。
だがそれでもアマチュアとプロの隔たりは大きい。
DIYをはじめるときにホームセンターで加工済みの材料を買う。
この時点でもう違う。
工場で製材された木材は工業製品とはいえ均質ではない。
ホームセンターでストックされている間にゆがんだり傷ついたり、色々だ。もちろん選り好みをして買うことはできるが、品質はお店の在庫任せということになる。
こういった材料の切断面や平面を基準として何かを作り始めるしかないのが初級アマチュアの悲しさだ。
プロの方は大規模な製材は製材所に任せても本当の製品に加工を始めるまでに湿度の調整をし、木取りを行うときにも仕上げで減る分を想定して部品を作る。
まっすぐな面を作るためにプレーナーやジョインターを通し、正確な面を作っていくのだ。
ここまで踏み込むのは素人にはつらい。
何より時間が掛かり、大きな機械も必要になってしまうからだ。
もちろん中上級に進むべく金も時間もかけられる人は機械を買い、もっと本格的なところで木材を仕入れることになる。
そしてそれでもプロとの間には大きな壁が立ちはだかる。
それは「熟練」だ。
自分やせいぜい友達くらいの範囲のために木工を行う限りそんなに多くの作業をこなすことはないだろう。
しかも悠々自適でもない限り、本業の時間もあるのだから、趣味の木工ばかりにはかまけてはいられない。
これでは量をこなし技を研ぎ澄ますことによっていたるプロの職人の熟練の境地に至ることはどうしてもできない。
趣味が高じてプロに転じてしまう人もあるかもしれないが、険しい道のりではあるだろう。
でもアメリカのホームセンターにはいやになるほど機械も材料も売っている。
それも熟練したプロ向けではない感じがする。
アメリカは人件費が高く、本当の職人の手になる家具は非常に高価だ。
そしてたいした熟練を必要としないちょっとした日曜大工のDIY的仕事もHandymanなどと呼ばれるプロに頼めばそれなりに高価だ。
だから少しでも自分でできることはやってしまいたい、という気分は底流には必ずある。
その気分と手の届かないプロの職人の品質との間でできる限りの工夫を凝らして自分なりの何かを作り出す、それが初級木工アマチュアとしての自分の今の立ち位置だ。