ずいぶん更新をサボってしまった。
この夏に行ったラミネート床について書くつもりだったが、それはまた次回。
DIYや木工をやっていると実際に自分が触れる家具などの製法などが気になる。
これは料理を食べて調理法を思い浮かべるのに似ている。
また人がどのようなDIYや木工をやっているのかもすごく気になるところだ。
インターネットの普及のおかげで趣味のアマチュアだけでなく、熟練のプロの方々までが自分の木工の技をブログなどで披露してくれるのは本当にうれしい限りだ。
先日、いつもチェックしている職人さんのブログでちょっと気になる点があってコメントをしてみたところ、すごく丁寧な返事のコメントをいただいて却って恐縮してしまうくらいだった。
こうやって情報はあふれ返りネット通販で何でも道具は手に入る時代、アマチュアと本当のプロを隔てる壁ってなんだろう。
技術レベルの違いとか職業にしているかだけでなく。
DIYという言葉はDo it yourself、つまり「自分でやる」という意味だ。
本来専門のプロにお願いするところを自分でやってしまう、ということで、例えば車のオイル交換、などもDIYと言えるだろう。
一方でどんなに高度であっても手芸やプラモデル作りはDIYとは言わない。
特に狭い意味では家の内外装や家具などを自分で直したり作ったりすることに使う。
日本語の「日曜大工」という言葉のニュアンスと被る。
DIY、日曜大工、どちらの言葉もアマチュアによる仕事であることを前提としている。
なのでアマチュアであってもDIYや日曜大工と木工の間には結構な隔たりがある気がする。
どうしてDIY(日曜大工)をはじめるかのシナリオを考えてみる。
日本では中学で技術家庭の授業があるし、日米どちらでもホームセンターに行けば工具や材料などが色々揃っている。
そこに自分の家のことでちょっと困っていることがあった場合、少しクリエイティブな人であれば、収納家具やらちょっとしたものを自分で作ってしまおう、と思ってしまったりするものだ。
この場合前提にあるのは既製品が自分のニーズに合わない、ということだ。
もちろん値段が折り合わないこともあるし、寸法や形状など機能的な側面からデザインなど既製品ではニーズが満たせないこともあるだろう。
ただ、真剣にやりはじめると値段を理由にするのはすぐに馬鹿らしくなる。
たとえ安物であっても既製品の家具は見た目はきれいにできているのでその仕上がりを実現するにはいい加減なDIYではだめなのだ。
まずホームセンターの材木売り場に行けば2x4やコンパネなどの規格物の建材やすでにカット済みの板材や棒材などが豊富に並んでいる。
これをちょっと切って釘で止めれば所望の家具の出来上がり、という訳だ。
だがちょっとやってみると分かるが、それではいかにも素人っぽく安っぽいものしかできない。
まず技術家庭で習ったようにのこぎりで切って鉋などを掛けても素人の腕ではどうしても時間が掛かる割りに雑な仕上がりになるのだ。
そして塗装をしないといかにも作りっぱなしな感じがする。
木材の仕上げは結構手間の掛かるものだ。
切断作業ももっと手早くきれいに済ませたい。
木の接合が釘というのも見た目はいまいちだ。
こうして素人が電動工具にはまり、切断、下地作りや、継ぎ手など機械でやり始めようとするわけだ。
この段階でアマチュアはどこまで手を広げるのかを考える必要がある。
最初の電動工具はおそらくドリル、次はジグソーか丸鋸だろう。
更にトリマー(ルーター)やサンダーなどにも手が出てしまうだろう。
ひとつのハードルは据え置き型の道具に手を出すかだ。
据え置き型ということは場所をとる。
たまの休日に使うだけのものにそんなに場所は取れない。
ここら辺でもう、道具への投資や自分の手間隙を考えると、IKEAで売っているような安い家具で間に合うのなら、自分で作ることはまったくペイしないことを自覚することになる。
それでも自分で作ろうと思うからには自分固有のニーズ、そして仕上がり向上への意欲、がモチベーションになってくる。
お金を節約するつもりなら、もう止めた方が良い。
プロの仕事でも実は大工と木工職人にはだいぶ違いがある。
大工というのは家屋の造作をメインにする仕事で、家一軒建てるに当たってその元締めとなる仕事だ。
実際に家が完成するまでには左官、建具、塗装、電気、水道などさまざまな専門家が大工の下で分業して家の細部を仕上げていくのだ。
もちろん大工も木を使って物を作る仕事で基本的なところは共通しているが、木工職人とは少し違う。
英語でも大工仕事のCarpentryは木工Wood workingとは区別されている。
大工仕事、は大きな構造物を組み上げることに主眼があり、仕上がりのきれいな木材加工は主な範疇ではない。
大工仕事は大きな部材を使うことが多く、こうなってくると人手や腕力がないとDIYするのも難しい場合が出てくる。
木工の代表は家具職人ということになるだろう。
家具もタンスや棚、イス、小物とではだいぶ作り方が違ってくるだろう。
だがこの範囲でならある程度クロスオーバーしている印象を受ける。
どちらかというと手作りの度合いによる価格帯の違いのほうが大きいのではないかと思う。
一方の端には巨大企業による大量生産がある。
実際IKEAの家具などは安っぽいといってしまえばそれまでだが、デザインや製法にも多くの工夫が見受けられる。
如何に安く効率よく作りつつ、そこそこの見栄えを実現するかには非常に感心させられる部分も多い。
そしてもう一方の端には一人または数人程度で木工所を営み小ロットの家具製作などをされている木工所がある。
こういったところは大量生産のコストダウンには対抗できないので手作りの小回りと熟練の職人の技が光る高品質でこそ勝負していくのだろう。
翻ってアマチュア木工家を見ると大量生産の大工場とは隔たりがありすぎるので小さな木工所の職人さんには学ぶところが多いと思う。
だがそれでもアマチュアとプロの隔たりは大きい。
DIYをはじめるときにホームセンターで加工済みの材料を買う。
この時点でもう違う。
工場で製材された木材は工業製品とはいえ均質ではない。
ホームセンターでストックされている間にゆがんだり傷ついたり、色々だ。もちろん選り好みをして買うことはできるが、品質はお店の在庫任せということになる。
こういった材料の切断面や平面を基準として何かを作り始めるしかないのが初級アマチュアの悲しさだ。
プロの方は大規模な製材は製材所に任せても本当の製品に加工を始めるまでに湿度の調整をし、木取りを行うときにも仕上げで減る分を想定して部品を作る。
まっすぐな面を作るためにプレーナーやジョインターを通し、正確な面を作っていくのだ。
ここまで踏み込むのは素人にはつらい。
何より時間が掛かり、大きな機械も必要になってしまうからだ。
もちろん中上級に進むべく金も時間もかけられる人は機械を買い、もっと本格的なところで木材を仕入れることになる。
そしてそれでもプロとの間には大きな壁が立ちはだかる。
それは「熟練」だ。
自分やせいぜい友達くらいの範囲のために木工を行う限りそんなに多くの作業をこなすことはないだろう。
しかも悠々自適でもない限り、本業の時間もあるのだから、趣味の木工ばかりにはかまけてはいられない。
これでは量をこなし技を研ぎ澄ますことによっていたるプロの職人の熟練の境地に至ることはどうしてもできない。
趣味が高じてプロに転じてしまう人もあるかもしれないが、険しい道のりではあるだろう。
でもアメリカのホームセンターにはいやになるほど機械も材料も売っている。
それも熟練したプロ向けではない感じがする。
アメリカは人件費が高く、本当の職人の手になる家具は非常に高価だ。
そしてたいした熟練を必要としないちょっとした日曜大工のDIY的仕事もHandymanなどと呼ばれるプロに頼めばそれなりに高価だ。
だから少しでも自分でできることはやってしまいたい、という気分は底流には必ずある。
その気分と手の届かないプロの職人の品質との間でできる限りの工夫を凝らして自分なりの何かを作り出す、それが初級木工アマチュアとしての自分の今の立ち位置だ。
2008/12/09
2008/10/16
トイレの話
トイレの話が続いてしまって恐縮です。
つい先日、我が家でちょっとしたハプニングがあつた。
流している途中のトイレにトイレットペーパーホルダーの芯が落ちて、吸い込まれてしまった。
流すべきものは流れた後だったが、吸い込まれた異物自体が出てこない。
そして、水は流れるけれど完全に排水できない困った状態に陥ってしまった。
いそいでググって見たところ、何種類かの対策が見つかった。
まずはPlunger。
通常の詰まりにはこれは非常に有効。
流れのいまいちなアメリカの便器は詰まり易いので一家にひとつあったほうが良いと思う。
そもそもアメリカの便器が詰まり易いのはそんなにちゃんと設計されていないからで、便器の基本設計は何十年も前から変わっていないものもたくさんある。
それがEPAなどが環境保護の一環として1回あたりの排水量を規制したものだから、水量が足りなくて流れないことが頻繁に起きるようになってしまった。
そこで大手陶器メーカーはその問題を解決すべく流体力学のPhDを何人も雇って排水効率のよい便器を最近は設計させているのだとか。
確かにHome Depotには「ゴルフボールが半ダース流せる」などという意味不明の売り文句の書いてある最新鋭便器も売ってはいる。
ただ普段流したいものはボールではないわけで、実際の用途でどのくらい優れているかは不明。
まぁ、今回みたいに異物の時はそれで良いのかもしれないけど。
日本の便器メーカーは日本固有の食品を使って実験を行っているそうで、さすがの流れのよさだ。
でも日本には昔から「和式」というのがあって、これは構造的にすごく流れが悪い。
便器の性能もお金しだいの側面もある。
日本の洗浄便座一体型タンクレスの便器などは軽く20万円位する。
Home Depotの壁にかけて展示されている一番安い便器は100ドルしない。
ゴルフボール6個モデルだって500ドルもしない。
ここら辺に生活の細かいところへの日本人とアメリカ人の注意の払いかたとお金のかけ方の違いが見える気がする。
さて、一応流してしまえたので心置きなくPlungerも使えるのだが、水が流れるということは完全に詰まっていない、ということで、そういう時は圧力をかけても逃げてしまう。
次の手段は水圧ではなく、機械的に詰まりを排除することだ。
流しなどの排水のつまりにはSnake
やAuger
が使える。
ただ便器は他の排水口よりも下水からのガスの戻りを防ぐための曲がりがきつく、加えて排水口の入り口が陶器で通常見える場所なため、これらの道具では傷がついてしまうことがある。
ここでトイレ詰まりの最終兵器Closet Augerの登場だ。
これは上のSnakeなどよりリーチが短いが、便器の排水口の底に傷を付けないように排水口の少し曲がった中までとどくチューブに収まっている、トイレ詰まりの解消のための道具だ。
SnakeもこのAugerも、基本はただの金属のコイルだ。
コイルなので配水管に沿って曲がるし、押す力を伝えることもできる。
先端部は巻きの直系が少し広がっていて異物を押し出したり引っ掛けたりできるようになっている。
Closet Augerはチューブの先端は少し曲がっているので、排水口の中にうまく入るようなっている。
しばらく押し込んだ後、入りが悪くなったら後ろについているハンドルをコイルの巻き方向にまわすことで先端が更に深く排水溝に入っていく。
これで異物が押し出されたら詰まりは解消だ。
排水口に使ったものはChlorax Bleach(ハイター)などを使って殺菌した後、めったに登場しないことを願ってしまっておく。
SnakeもAugerも10-20ドルくらいしかしない。
正直自分でやる覚悟を決めればPlumberを呼ぶのは馬鹿らしい。
もちろんPlumberはプロなのでちゃんとした道具で間違えずにやってくれるだろうが、わざわざアポを取って来てもらうのもの面倒だし、ちょっと自分でやるのは不安でもインターネットで調べればいくらでもノウハウや体験談が出てくる。
自分でやらない方が不思議だ。
こうやってアメリカはDIY大国になって行ったのだな。
つい先日、我が家でちょっとしたハプニングがあつた。
流している途中のトイレにトイレットペーパーホルダーの芯が落ちて、吸い込まれてしまった。
流すべきものは流れた後だったが、吸い込まれた異物自体が出てこない。
そして、水は流れるけれど完全に排水できない困った状態に陥ってしまった。
いそいでググって見たところ、何種類かの対策が見つかった。
まずはPlunger。
通常の詰まりにはこれは非常に有効。
流れのいまいちなアメリカの便器は詰まり易いので一家にひとつあったほうが良いと思う。
そもそもアメリカの便器が詰まり易いのはそんなにちゃんと設計されていないからで、便器の基本設計は何十年も前から変わっていないものもたくさんある。
それがEPAなどが環境保護の一環として1回あたりの排水量を規制したものだから、水量が足りなくて流れないことが頻繁に起きるようになってしまった。
そこで大手陶器メーカーはその問題を解決すべく流体力学のPhDを何人も雇って排水効率のよい便器を最近は設計させているのだとか。
確かにHome Depotには「ゴルフボールが半ダース流せる」などという意味不明の売り文句の書いてある最新鋭便器も売ってはいる。
ただ普段流したいものはボールではないわけで、実際の用途でどのくらい優れているかは不明。
まぁ、今回みたいに異物の時はそれで良いのかもしれないけど。
日本の便器メーカーは日本固有の食品を使って実験を行っているそうで、さすがの流れのよさだ。
でも日本には昔から「和式」というのがあって、これは構造的にすごく流れが悪い。
便器の性能もお金しだいの側面もある。
日本の洗浄便座一体型タンクレスの便器などは軽く20万円位する。
Home Depotの壁にかけて展示されている一番安い便器は100ドルしない。
ゴルフボール6個モデルだって500ドルもしない。
ここら辺に生活の細かいところへの日本人とアメリカ人の注意の払いかたとお金のかけ方の違いが見える気がする。
さて、一応流してしまえたので心置きなくPlungerも使えるのだが、水が流れるということは完全に詰まっていない、ということで、そういう時は圧力をかけても逃げてしまう。
次の手段は水圧ではなく、機械的に詰まりを排除することだ。
流しなどの排水のつまりにはSnake
やAuger
が使える。
ただ便器は他の排水口よりも下水からのガスの戻りを防ぐための曲がりがきつく、加えて排水口の入り口が陶器で通常見える場所なため、これらの道具では傷がついてしまうことがある。
ここでトイレ詰まりの最終兵器Closet Augerの登場だ。
これは上のSnakeなどよりリーチが短いが、便器の排水口の底に傷を付けないように排水口の少し曲がった中までとどくチューブに収まっている、トイレ詰まりの解消のための道具だ。
SnakeもこのAugerも、基本はただの金属のコイルだ。
コイルなので配水管に沿って曲がるし、押す力を伝えることもできる。
先端部は巻きの直系が少し広がっていて異物を押し出したり引っ掛けたりできるようになっている。
Closet Augerはチューブの先端は少し曲がっているので、排水口の中にうまく入るようなっている。
しばらく押し込んだ後、入りが悪くなったら後ろについているハンドルをコイルの巻き方向にまわすことで先端が更に深く排水溝に入っていく。
これで異物が押し出されたら詰まりは解消だ。
排水口に使ったものはChlorax Bleach(ハイター)などを使って殺菌した後、めったに登場しないことを願ってしまっておく。
SnakeもAugerも10-20ドルくらいしかしない。
正直自分でやる覚悟を決めればPlumberを呼ぶのは馬鹿らしい。
もちろんPlumberはプロなのでちゃんとした道具で間違えずにやってくれるだろうが、わざわざアポを取って来てもらうのもの面倒だし、ちょっと自分でやるのは不安でもインターネットで調べればいくらでもノウハウや体験談が出てくる。
自分でやらない方が不思議だ。
こうやってアメリカはDIY大国になって行ったのだな。
2008/10/08
ウォシュレットの取り付け
すっかり更新間隔が空いてしまった。
ウォシュレットの取り付けは夏休み前に完了。
5月のDIY計画のエントリにも書いたように課題は取り付けと電気だった。
まず基本として水道水をつなげる必要がある。
実は水道の口金のネジの規格は日米共通。
ウォシュレットを付けるにはトイレのタンクに行く水を分岐する必要があるので、
ウォシュレットに接続するホースに加えて分岐アダプタが必要。
あと、元栓が止められるようになっていないと取替え工事が苦労するので、そういう時はいっそ家の水道の元栓を止めて壁の給水口をバルブ付きに換えてしまった方が良い。
次の問題はアメリカのバスルームには通常コンセントがないことだ。
風呂とトイレが一緒になっていて洗面所が別だと、洗面所にはGFCIのコンセントがあるが、バスルーム内にはアウトレットがない。
今回は電灯が2玉のタイプだったので、片方にソケット・コンセント変換アダプタをかませてそこからコードを垂らした。
問題は電気を消すとウォシュレットの電源も消えるので便座と温水のヒーターが消えてしまうこと。
温水の方は用を足してるうちに温まってくるので、まぁしのげないことはないが、ここは今後の改良が必要。
ちなみに換気扇も同じ口から分配しているので、電灯のスイッチを切ると全部消える。
換気扇は電気を切ってから数分回る、とか気の利いたことができると良いのだが、どうすれば良いのか。
日本のホームセンターでは遅延式のスイッチなども売っていたが、さすがに回路は電圧依存がありそうで規格上115Vで使えるとも書いてない。
コンセントとかだけなら上限300Vとかになってるのでアメリカでも安心して使えるのに。
最後に一番大変だったのは設置。
便器とタンクが一体化していて、便器の上面が一番後ろのほうでタンクになだらかに繋がっているため、ウォシュレットの取り付けベースがうまくはならない。
結論としては間にスペーサーを噛ませて取り付け位置を3/4インチほど上げることでタンクとの干渉を逃げることにした。
スペーサーの素材としては水に強いことが絶対条件になるのでWoodCraftのカタログで見つけたプラスチックの塊をSan CarlosのWoodCraftで購入。
これは何だかずっしりとしているけど少しやわらかめのプラスチック。
素材としてはまな板に近い感じだろうか?
密度は高いが木と違って繊維がないので剛性は低い。
加工性は悪くなく、丸鋸もルーターもさくさく削れるが、すべりが良いことと剛性がないせいで刃が最初に食いつくまでにちょっと押し付けてやる必要があり。
また、あまり高速に削ると解けてきそうなので、程ほどで削りかすを取り除いてやる必要がある。
また削りかすはかなりふわふわしたものになる上に静電気を帯びるせいか工具に良くくっつく。
掃除機でこまめに吸い取る必要があった。
そしてこれができたもの。
ウォシュレットの本体を持ち上げたついでに便座のほうの高さをどうするか迷ったが、水の入ってるものなので斜めにしたらまずかろうと思い、便座の足にも一つ一つスペーサーを作った。
根元の取り付け部分は本来の取り付けベースを3/4インチ高くした上で1.5インチ前方にオフセットしている。
幸い便器はあまり小さくないので便座が前のほうでせり出すようなことにはなっていない。
便座と便器の間に3cmくらいの空間があり、座る位置が微妙に高めなのが不思議な感覚だが、これでウォシュレット生活が開始できた。
これは確か6月のうちにできていたと思う。
ウォシュレットの取り付けは夏休み前に完了。
5月のDIY計画のエントリにも書いたように課題は取り付けと電気だった。
まず基本として水道水をつなげる必要がある。
実は水道の口金のネジの規格は日米共通。
ウォシュレットを付けるにはトイレのタンクに行く水を分岐する必要があるので、
ウォシュレットに接続するホースに加えて分岐アダプタが必要。
あと、元栓が止められるようになっていないと取替え工事が苦労するので、そういう時はいっそ家の水道の元栓を止めて壁の給水口をバルブ付きに換えてしまった方が良い。
次の問題はアメリカのバスルームには通常コンセントがないことだ。
風呂とトイレが一緒になっていて洗面所が別だと、洗面所にはGFCIのコンセントがあるが、バスルーム内にはアウトレットがない。
今回は電灯が2玉のタイプだったので、片方にソケット・コンセント変換アダプタをかませてそこからコードを垂らした。
問題は電気を消すとウォシュレットの電源も消えるので便座と温水のヒーターが消えてしまうこと。
温水の方は用を足してるうちに温まってくるので、まぁしのげないことはないが、ここは今後の改良が必要。
ちなみに換気扇も同じ口から分配しているので、電灯のスイッチを切ると全部消える。
換気扇は電気を切ってから数分回る、とか気の利いたことができると良いのだが、どうすれば良いのか。
日本のホームセンターでは遅延式のスイッチなども売っていたが、さすがに回路は電圧依存がありそうで規格上115Vで使えるとも書いてない。
コンセントとかだけなら上限300Vとかになってるのでアメリカでも安心して使えるのに。
最後に一番大変だったのは設置。
便器とタンクが一体化していて、便器の上面が一番後ろのほうでタンクになだらかに繋がっているため、ウォシュレットの取り付けベースがうまくはならない。
結論としては間にスペーサーを噛ませて取り付け位置を3/4インチほど上げることでタンクとの干渉を逃げることにした。
スペーサーの素材としては水に強いことが絶対条件になるのでWoodCraftのカタログで見つけたプラスチックの塊をSan CarlosのWoodCraftで購入。
これは何だかずっしりとしているけど少しやわらかめのプラスチック。
素材としてはまな板に近い感じだろうか?
密度は高いが木と違って繊維がないので剛性は低い。
加工性は悪くなく、丸鋸もルーターもさくさく削れるが、すべりが良いことと剛性がないせいで刃が最初に食いつくまでにちょっと押し付けてやる必要があり。
また、あまり高速に削ると解けてきそうなので、程ほどで削りかすを取り除いてやる必要がある。
また削りかすはかなりふわふわしたものになる上に静電気を帯びるせいか工具に良くくっつく。
掃除機でこまめに吸い取る必要があった。
そしてこれができたもの。
ウォシュレットの本体を持ち上げたついでに便座のほうの高さをどうするか迷ったが、水の入ってるものなので斜めにしたらまずかろうと思い、便座の足にも一つ一つスペーサーを作った。
根元の取り付け部分は本来の取り付けベースを3/4インチ高くした上で1.5インチ前方にオフセットしている。
幸い便器はあまり小さくないので便座が前のほうでせり出すようなことにはなっていない。
便座と便器の間に3cmくらいの空間があり、座る位置が微妙に高めなのが不思議な感覚だが、これでウォシュレット生活が開始できた。
これは確か6月のうちにできていたと思う。
2008/07/12
2008/07/11
床のラミネート化
パティオのラミネート化についての思案。
ざっと200x200インチ弱なので、四方を2x4で囲って中の方は2x2を渡す。
真ん中にも一本2x4を渡したほうが良いか?
パティオのコンクリ床面が結構段差があるので、これはウェッジで調整するとして、上でするのが良いか、下でするのが良いか。
プライウッドの板は大体96x48なので8枚。
IKEAの一番手ごろなラミネートもそのくらいの単位なので8組。
後は底とラミネートの下に防湿・防振のシートを入れるくらいか。
高さの平面を出すための調整が微妙そう。
この前買った6ftの水準器が役に立つはず。
ざっと200x200インチ弱なので、四方を2x4で囲って中の方は2x2を渡す。
真ん中にも一本2x4を渡したほうが良いか?
パティオのコンクリ床面が結構段差があるので、これはウェッジで調整するとして、上でするのが良いか、下でするのが良いか。
プライウッドの板は大体96x48なので8枚。
IKEAの一番手ごろなラミネートもそのくらいの単位なので8組。
後は底とラミネートの下に防湿・防振のシートを入れるくらいか。
高さの平面を出すための調整が微妙そう。
この前買った6ftの水準器が役に立つはず。
2008/06/23
日本の電気部品の素晴らしさ
日本のホームセンターに行ってきた。
どってことない郊外に良くあるようなやつである。
いろいろ素晴らしいものが売っていたが、一番の感動は電気部品。
コンセントとか差し込みプラグとかスイッチとか、屋内の電気工事やちょっとした機器の配線に使うための部品の数々。
それらのデザインの実用性に対する気配りがアメリカで売っているものとは雲泥の差である。
ほぼ松下電工の部品ばかりだったが、そのきちっとしたつくりと機能性は世界一といって良いだろう。
例えば良くある延長コード。
ソケット側は3-4口のマルチタップになっているやつは日米どちらでも良く見かける。
コードの長さは1-3メートル程度。
アメリカだと一番良く使いそうなやつは3個一束で5ドルといったところだと思う。
これは確かに安い。
でもつくりはちゃちでプラグはまっすぐタイプのみ。
フラットタイプのプラグが付いたやつだと平気で1個5ドルだ。
ところが日本のやつはすでにプラグが折れ曲がるやつが標準。
しかもこれが400円もしない。
手に持ってみた作りからして品質がぜんぜん違う。
やっぱりこういうものに関しては適当な品質の安物が溢れ返るのがアメリカ。
少しでも良い品質のものが手ごろな値段で売っているのが日本。
この溝は本当に大きい。
何でだこうなるのかにはいろいろ深い考察の余地があると思うけど。
どってことない郊外に良くあるようなやつである。
いろいろ素晴らしいものが売っていたが、一番の感動は電気部品。
コンセントとか差し込みプラグとかスイッチとか、屋内の電気工事やちょっとした機器の配線に使うための部品の数々。
それらのデザインの実用性に対する気配りがアメリカで売っているものとは雲泥の差である。
ほぼ松下電工の部品ばかりだったが、そのきちっとしたつくりと機能性は世界一といって良いだろう。
例えば良くある延長コード。
ソケット側は3-4口のマルチタップになっているやつは日米どちらでも良く見かける。
コードの長さは1-3メートル程度。
アメリカだと一番良く使いそうなやつは3個一束で5ドルといったところだと思う。
これは確かに安い。
でもつくりはちゃちでプラグはまっすぐタイプのみ。
フラットタイプのプラグが付いたやつだと平気で1個5ドルだ。
ところが日本のやつはすでにプラグが折れ曲がるやつが標準。
しかもこれが400円もしない。
手に持ってみた作りからして品質がぜんぜん違う。
やっぱりこういうものに関しては適当な品質の安物が溢れ返るのがアメリカ。
少しでも良い品質のものが手ごろな値段で売っているのが日本。
この溝は本当に大きい。
何でだこうなるのかにはいろいろ深い考察の余地があると思うけど。
2008/05/25
DIY計画
新居に移って早2ヶ月。
大体の物の位置は決まり、日常生活に支障は無い。
本格的に家の中のDIYに手を付け始めて良い時期だ。
自分の住空間の快適性は人間の体感的幸福感にかなり直結すると思う。
もちろん睡眠と食事が足りていればの話だけど。
残念ながら勤め人の僕にそれを享受する時間は限られているけど。
しかも快適な家、というのはデラックスなだけでは意味が無い。
正直、家政婦にやってもらわないと掃除もできないような豪華すぎる家に住む欲求は無い。
奥さんが掃除をしていて文句をあまり言わない程度の広さ以上はいらない。
何よりも自分にとって収まるものが収まるところに収まり、空間がそれぞれの目的に適っており、それぞれの間の移行もスムーズであれば、それで大満足だ。
今の家は造り的にはうちの家族が住むのにちょうど手ごろな大きさ。
とりあえず自戒のために、頭にあるDIY計画を羅列してみる。
大体の物の位置は決まり、日常生活に支障は無い。
本格的に家の中のDIYに手を付け始めて良い時期だ。
自分の住空間の快適性は人間の体感的幸福感にかなり直結すると思う。
もちろん睡眠と食事が足りていればの話だけど。
残念ながら勤め人の僕にそれを享受する時間は限られているけど。
しかも快適な家、というのはデラックスなだけでは意味が無い。
正直、家政婦にやってもらわないと掃除もできないような豪華すぎる家に住む欲求は無い。
奥さんが掃除をしていて文句をあまり言わない程度の広さ以上はいらない。
何よりも自分にとって収まるものが収まるところに収まり、空間がそれぞれの目的に適っており、それぞれの間の移行もスムーズであれば、それで大満足だ。
今の家は造り的にはうちの家族が住むのにちょうど手ごろな大きさ。
とりあえず自戒のために、頭にあるDIY計画を羅列してみる。
- ウォシュレット取り付け
これは思ったより面倒。
通常は難なく取り付けられる(すでに3回経験済み)なのだが、新しい家は便器の形状が特殊なために取り付け方法を工夫しないといけない。あとバスルームの電源が限られるアメリカの家では配線の取り回しも課題。 - ラミネート・フロア
家の入ったところに大きな土間のパティオがあるが、ここにラミネートのフローリングを敷く計画。
この空間を広々と使えるとかなり快適そうだが、インストール方法の検討など、まだまだ課題あり。 - 収納兼クローゼット
このパティオは半分は工房空間として使いたいので、玄関から入ってすぐに仕切りを兼ねて、玄関側はクローゼット、工房側は収納という仕切りの家具を作るつもり。 - 仕切り棚
リビングの真ん中辺に仕切るような形でいろいろものを置ける棚が欲しい。 - ちゃぶ台・コタツ
結構寒いここの冬。
コタツが欲しいなぁと思い始めた。
2008/05/23
サボり
最後にPostしてから、もう3ヶ月も経ってしまった。
料理に関しては薀蓄たれるのも良いけど、やっぱり自分で本当に料理していないものに関しては、食べ歩き日記とかでもないので気が引けるし(そもそも外食はそんなにしていない)、結局なんとなく更新が遠のいていた。
日ごろの自分の料理は比較的繰り返しが多いので、ブログに写真を載せても見栄えがしないし...
DIYは表題にしておきながら何も書いていないのはひとえに引越しのせい。
でもそれももう3月の話。
引越し後はこまごまとした片付けなどを済ましながらDIY熱は燃え盛っていたのだが、どうにも時間の都合がつかず実施先延ばしばかり。
いかんいかん、といってブログを戯言だけで更新してみたり...
料理に関しては薀蓄たれるのも良いけど、やっぱり自分で本当に料理していないものに関しては、食べ歩き日記とかでもないので気が引けるし(そもそも外食はそんなにしていない)、結局なんとなく更新が遠のいていた。
日ごろの自分の料理は比較的繰り返しが多いので、ブログに写真を載せても見栄えがしないし...
DIYは表題にしておきながら何も書いていないのはひとえに引越しのせい。
でもそれももう3月の話。
引越し後はこまごまとした片付けなどを済ましながらDIY熱は燃え盛っていたのだが、どうにも時間の都合がつかず実施先延ばしばかり。
いかんいかん、といってブログを戯言だけで更新してみたり...
2008/02/23
更新サボり続け、Grilled Tortilla Sandwich
更新サボり続けながらも料理はしてたりする。
ただ繰り返しが多い。
基本は昼などにグリルサンド。
パンを変えたり具を買えたりで変化をつけているが、
基本は同じで具もほぼグリュイエールと生ハムは不動。
今日はパンをトルティーヤにしてみた。
Trader Joe'sで売ってる手作り風のFlower Tortillas。
薄っぺらいけどこんがり食べるためには火は弱めにじっくり熱するのがポイント。
でも今日も写真撮り損ねた。
iPhoneを買ったのでそれで写真をとったりもしてみるが、ブログ素材に使うには若干加工が欲しい仕上がりで、結局PCでいじることになるのでスムーズに更新に貢献せず。
あとの繰り返しは週末のビスケット。
かなり多めに作ってあまりは冷凍、子供の朝食などに活躍する。
ただ繰り返しが多い。
基本は昼などにグリルサンド。
パンを変えたり具を買えたりで変化をつけているが、
基本は同じで具もほぼグリュイエールと生ハムは不動。
今日はパンをトルティーヤにしてみた。
Trader Joe'sで売ってる手作り風のFlower Tortillas。
薄っぺらいけどこんがり食べるためには火は弱めにじっくり熱するのがポイント。
でも今日も写真撮り損ねた。
iPhoneを買ったのでそれで写真をとったりもしてみるが、ブログ素材に使うには若干加工が欲しい仕上がりで、結局PCでいじることになるのでスムーズに更新に貢献せず。
あとの繰り返しは週末のビスケット。
かなり多めに作ってあまりは冷凍、子供の朝食などに活躍する。
2008/02/03
2008/01/27
2008/01/23
Lasagna
2008/01/21
2008/01/13
Southern Biscuits
パンや焼き菓子の類は言語圏や文化圏で名前が違ったり取り違えられたりしていて紛らわしい。
アメリカで言う「ビスケット」もその一つだ。
そもそもイギリスではビスケットはどちらかというとクッキーに近いもの。
フランス語での「ビスクイ」やイタリア語の「ビスコッティ」も硬い焼き菓子をさしている。
アメリカのそれはどちらかというとイギリスの「スコーン」に近い。
でも少々仕上がりの印象は違う。
スコーンが割りとしっかり焼けてざくざくした生地でぼろぼろと崩れるような食感なのに対し、アメリカのビスケットは外側はさくさくしていて中はふんわり。
どちらかというと南部の食べ物とみなされていて、日本で一番それに近いものといえばケンタッキー・フライド・チキンで売ってるやつだ。
ふわふわ、さっくり実現するポイントは
- 生地をこねないこと
- 油脂を良く含ませること
- 水分大目
材料(調理例はこの倍量):
- 薄力粉(APまたはペストリー・フラワー) 260g
- 膨らますのはベーキング・パウダー 大さじ4 + ベーキング・ソーダ 小さじ1/4
- 水分はほのかな酸味を出すためにバターミルク 250ml を使う
- 油脂はバター 30g と ショートニング 30g
- 塩 4g
さて、準備に取り掛かろう。
- まず下準備としてバターとショートニングをラップで包み、薄く延ばして冷凍庫で固めておく
- 粉ものを全部合わせてよく混ぜる
- フードプロセッサーで2の中に1を混ぜ込む。全体的にもろもろ名感じになるまでしっかり油脂をばらばらにして粉に含ませる
- 3を大きなボウルに入れ冷凍庫に入れておく
なんといってもビスケットは朝食向けのパンなのです。ここから食べる30分くらい前。
- オーブンを200度に予熱する。
- 冷凍庫から出した4の中にくぼみを作り、冷たいバターミルクを流し込む。
- 焦らず手早くミルクを粉全体に混ぜ込む。絶対こねてはいけない。粉が良く水分を吸ってある程度まとまる必要がある。この作業はシリコンのスパチュラなどでやると良い。
- 7の生地を打ち粉をした台の上に出す。これをカード(写真のボールにあるみたいなやつ)を使ってまとめ、打ち粉をしながら数回折り込んでまとめる。生地はまとまりが悪い上にすごく手にくっつくので、できるだけ手は使わず、カードを使ってまとめていく。
- 1.5センチくらいの薄さに延ばす。麺棒を使っても良いが、打ち粉をした手で大雑把に伸ばすだけで良い。
- ビスケット型で抜いていく。2インチのが左の大人サイズ。1.5インチの小ぶりのがうちでは子供用。
- 打ち粉をした指で真ん中を軽くへこませておく。焼く準備満了(下の写真)
- 12-15分、表面がこんがり軽く黄金色になるまで焼く。
出来上がり。さくっと二つに手で割って、バターと蜂蜜やメープルシロップで食べてもおいしいし、ソーセージ(これも紛らわしい呼び名の食べ物、極太のソーセージを薄切りにして焼いた、ミニ・ハンバーグみたいなの)をはさんでも絶品。
2008/01/12
餃子
さて、今日の夕食は餃子。具は海老、豚、しいたけ、にら。ポイントとしては肉は少なめでふわっと軽い具に仕上げること。今回は調理過程にも写真を撮ってみた。
材料:
- 餃子の皮 一袋 (100g?) (これは日本のブランドが良い。中国系のは厚めでもっちりした感じ)
- 豚挽き肉 200g
- 皮むき湯で小海老 300g
- にら 一束
- 青ねぎ 4本
- 生しいたけ 10個
- 片栗粉 小さじ2
- しょうゆ 小さじ2
- 塩 小さじ1
- 粉末ガラスープ 小さじ1
- 海老、生しいたけ、を軽く細切れにする。
フードプロセッサで軽く数パルス掛ける感じ。 - にら、青ねぎをみじん切りにする。
- 2に豚肉を加え、片栗粉をいれ、しょうゆ、塩、ガラスープで下味をつける。
- 3をフードプロセッサでとろとろのピューレ上にする。豚の脂が入荷して少し白っぽくなるくらい。
- 1と4をボウルの中でよく混ぜ合わせる。
これが、こうなる。 - これを皮に包んでいく。今回の分量では少し具が余った。半分くらいは冷凍にまわしたので写真は半分くらい。
- 鉄板を中火で暖め、サラダ油、ごま油半々くらいで油を引いて、餃子を並べていく。
- 並べ終わったら強火にし、水を餃子の半分くらいまでの高さまで張って、ふたをして蒸し焼きにする。
- 水がほぼ蒸発したら蓋をはずし、少し油を足してそこをこんがりさせる。
- 外すのは大変。鋳鉄の鉄板なのでどうしてもこびりつく。鍋底を冷やす手もあまり効かなかったので、鉄のへらで慎重に下から浮かしていき、最後に上に皿を載せて、エイヤでひっくり返した。
Grilled Sandwich (again)
2008/01/09
2008/01/08
2008/01/06
単位 (DIY)
DIYの世界もアメリカでやっていくとなると単位を切り替えていかないといけない。
もちろんDIYで問題になるのはほとんどが長さで、たまに容量、重さ、圧力などが出てくる程度。
電気関係は電圧・電流・抵抗など一応単位はSIで統一されているので問題なし。
あと角度も工学ではラジアンなども使うが一周360度の角度はSIの国でも健在である。
さてヤード・ポンド法の文句を垂れる前に少しだけ誉めておこう。
日本における中国伝来の尺貫法と同じく、ヤード・ポンド法も自然発生した、生活に根ざした単位系をある程度手直ししたものである。
尺貫法が単位が比較的10進になっているのに対し、妙なデノミネーションをしているという問題もあるとは言え、こういった生活に根ざした単位系は単位の大きさ自体に意味があるのだ。
Inchが親指の第一関節、Footが足の長さ、Yardが一歩の歩幅、というように人間の体の大きさを基準にしているために感覚的に扱いやすい量の数値でものが表せる。
実際そのせいかSIが支配する日本や欧州でもテレビの管面サイズ、タイヤ・ホイールの径などにはいまだにインチが使われている。
こういったものに使うにはセンチメートルは微妙に刻みが小さすぎ、デシメートルにすると少し大きすぎるのである。
とりあえず子午線を40万等分などという理屈だけで単位を作ったので、実際に使い良いサイズというコンセプトがメートル法には無いのである。
あと規格がSI前に固まってしまったものなどは、アメリカの工業界の影響力を反映してか、業界で移行していない限りヤード・ポンド法のままである。
水道・ガスなどのパイプの規格は日本でもアメリカと同じヤード・ポンドベースの国際規格を使っている模様。
ちなみにパイプというのはきっちり規格化されたネジの切ってある棒、ということでDIYでは本来の目的以外にも結構応用範囲が広い。
さてDIYで使うのはとにかく、ほとんどがインチである。
物差し・巻尺など長さを計るものは全部インチのを揃えれば良い。
インチとミリが併記されているのもあるが、物差しや巻尺など、どちらのエッジも使うことがあることを考えると逆にこれはいただけない。
インチで厄介なのは1未満の表記だ。
ほとんどの場合、2のべき乗を分母にした分数を使う。
1/4、3/8、57/64などである。
ちなみに日本の工具でもソケットレンチのソケットの四角い差込穴は1/2, 3/8, 1/4インチの規格を使っている。
なんと言ってもソケットレンチはアメリカのスナップ・オンの発明品らしいからしょうがない。
ただ、常に分数表記名わけではない。ものによっては少数表記が用いられる。
プラスチック板、フィルムなどの厚さはミルと呼ばれる1000分の1インチ単位である。
これは銃の口径などにも使われている単位だが、分数との間の変換は実に面倒。
あとDIYで最初に面食らうのは木材のサイズの表記だ。
2x4材の断面は決して呼び寸通りの 2in と 4in では無い。
慣用的に木材は製材される前の寸法が使われるため、いわゆる2x(ツーバイ)材は厚みは両面から1/4inずつ削り取られて、1-1/2in。2x4の場合断面の長辺は同様に削られて3-1/2inである。
1xの板の場合は削る量が減らされており、厚みは3/4inである。
幅は寸法通りの模様。
あと板材に関して合板(Plywood)は通常呼び寸より厚みが1/64または1/32薄い。
これは表面の板を張ってからサンディングしているためらしいが、なら最初から仕上がり寸法に合わせておけば?と思うのは僕だけではないはずだ。
あと規格の違いが影響するのはネジ類。
日本で使用されている機械用ネジは"ISOネジ"というくらいで、当然SI単位で作られている。
基本的にはネジの山径とピッチで呼ばれる。
六角ボルトやキャップスクリューの場合は六角頭や穴の六角径の対辺の距離である。
これらの間の関係が規格化したのがISOネジだ。
M6(山径6mm)の場合はピッチは0.75mmでボルトは対辺10mm(だったはず)。
径とピッチの関係はインチになるとまったく違うが、ネジの山のプロファイルはISOネジとアメリカのインチネジ(ユニファイ・ネジ)は同じである。
工業的に大量生産に乗ったのはユニファイネジのほうが先で、ISOの方が規格をメートル法上で作り直したためらしい。
それ以前の英国などでは山の形の違うウィットワース・ネジなどが使われていたそうだ。
ユニファイネジの表記は山径とインチあたりのスレッド数(Thread per inch/TPI)で表される。
同じ山径に対し並目(coarse thread/UNC)と細目(fine thread/UNF)が通常あるがDIYで使用するのはたいていcoarse。
1/4より細いものに関しては山径でなく0から12の番号表記である。
ちなみに非常によく使うのは1/4 20UNC。
直径6mm強のちょうど手頃なサイズ。
ちなみにカメラの三脚の雲台のネジがこれ。
容量は塗料や接着剤などを扱うときに必要になる。
単位は料理のほうにも書いたfl ozの場合がほとんど。
重さというのは強度計算などの時には必要だろうが、通常DIYではあまり気にしない。
とにかく単位はほとんどの場合
圧力は多分エアツールや吹き付け塗装などでいるのだと思う。
僕は未導入なのでちょっとわからないが、通常使われる単位は
木材や木工に関してはいろいろ日米文化の違いはまだあるが、本エントリは単位に関してなのでそれ以外に関してはまた別のエントリにて。
もちろんDIYで問題になるのはほとんどが長さで、たまに容量、重さ、圧力などが出てくる程度。
電気関係は電圧・電流・抵抗など一応単位はSIで統一されているので問題なし。
あと角度も工学ではラジアンなども使うが一周360度の角度はSIの国でも健在である。
さてヤード・ポンド法の文句を垂れる前に少しだけ誉めておこう。
日本における中国伝来の尺貫法と同じく、ヤード・ポンド法も自然発生した、生活に根ざした単位系をある程度手直ししたものである。
尺貫法が単位が比較的10進になっているのに対し、妙なデノミネーションをしているという問題もあるとは言え、こういった生活に根ざした単位系は単位の大きさ自体に意味があるのだ。
Inchが親指の第一関節、Footが足の長さ、Yardが一歩の歩幅、というように人間の体の大きさを基準にしているために感覚的に扱いやすい量の数値でものが表せる。
実際そのせいかSIが支配する日本や欧州でもテレビの管面サイズ、タイヤ・ホイールの径などにはいまだにインチが使われている。
こういったものに使うにはセンチメートルは微妙に刻みが小さすぎ、デシメートルにすると少し大きすぎるのである。
とりあえず子午線を40万等分などという理屈だけで単位を作ったので、実際に使い良いサイズというコンセプトがメートル法には無いのである。
あと規格がSI前に固まってしまったものなどは、アメリカの工業界の影響力を反映してか、業界で移行していない限りヤード・ポンド法のままである。
水道・ガスなどのパイプの規格は日本でもアメリカと同じヤード・ポンドベースの国際規格を使っている模様。
ちなみにパイプというのはきっちり規格化されたネジの切ってある棒、ということでDIYでは本来の目的以外にも結構応用範囲が広い。
さてDIYで使うのはとにかく、ほとんどがインチである。
- inch =25.46mm
物差し・巻尺など長さを計るものは全部インチのを揃えれば良い。
インチとミリが併記されているのもあるが、物差しや巻尺など、どちらのエッジも使うことがあることを考えると逆にこれはいただけない。
- foot = 12 inch
インチで厄介なのは1未満の表記だ。
ほとんどの場合、2のべき乗を分母にした分数を使う。
1/4、3/8、57/64などである。
ちなみに日本の工具でもソケットレンチのソケットの四角い差込穴は1/2, 3/8, 1/4インチの規格を使っている。
なんと言ってもソケットレンチはアメリカのスナップ・オンの発明品らしいからしょうがない。
ただ、常に分数表記名わけではない。ものによっては少数表記が用いられる。
プラスチック板、フィルムなどの厚さはミルと呼ばれる1000分の1インチ単位である。
これは銃の口径などにも使われている単位だが、分数との間の変換は実に面倒。
あとDIYで最初に面食らうのは木材のサイズの表記だ。
2x4材の断面は決して呼び寸通りの 2in と 4in では無い。
慣用的に木材は製材される前の寸法が使われるため、いわゆる2x(ツーバイ)材は厚みは両面から1/4inずつ削り取られて、1-1/2in。2x4の場合断面の長辺は同様に削られて3-1/2inである。
1xの板の場合は削る量が減らされており、厚みは3/4inである。
幅は寸法通りの模様。
あと板材に関して合板(Plywood)は通常呼び寸より厚みが1/64または1/32薄い。
これは表面の板を張ってからサンディングしているためらしいが、なら最初から仕上がり寸法に合わせておけば?と思うのは僕だけではないはずだ。
あと規格の違いが影響するのはネジ類。
日本で使用されている機械用ネジは"ISOネジ"というくらいで、当然SI単位で作られている。
基本的にはネジの山径とピッチで呼ばれる。
六角ボルトやキャップスクリューの場合は六角頭や穴の六角径の対辺の距離である。
これらの間の関係が規格化したのがISOネジだ。
M6(山径6mm)の場合はピッチは0.75mmでボルトは対辺10mm(だったはず)。
径とピッチの関係はインチになるとまったく違うが、ネジの山のプロファイルはISOネジとアメリカのインチネジ(ユニファイ・ネジ)は同じである。
工業的に大量生産に乗ったのはユニファイネジのほうが先で、ISOの方が規格をメートル法上で作り直したためらしい。
それ以前の英国などでは山の形の違うウィットワース・ネジなどが使われていたそうだ。
ユニファイネジの表記は山径とインチあたりのスレッド数(Thread per inch/TPI)で表される。
同じ山径に対し並目(coarse thread/UNC)と細目(fine thread/UNF)が通常あるがDIYで使用するのはたいていcoarse。
1/4より細いものに関しては山径でなく0から12の番号表記である。
ちなみに非常によく使うのは1/4 20UNC。
直径6mm強のちょうど手頃なサイズ。
ちなみにカメラの三脚の雲台のネジがこれ。
容量は塗料や接着剤などを扱うときに必要になる。
単位は料理のほうにも書いたfl ozの場合がほとんど。
重さというのは強度計算などの時には必要だろうが、通常DIYではあまり気にしない。
とにかく単位はほとんどの場合
- pound(lb) = 0.45kg
圧力は多分エアツールや吹き付け塗装などでいるのだと思う。
僕は未導入なのでちょっとわからないが、通常使われる単位は
- pound per square inch (psi) = 0.07 気圧 (1 kgf/cm²)
木材や木工に関してはいろいろ日米文化の違いはまだあるが、本エントリは単位に関してなのでそれ以外に関してはまた別のエントリにて。
具入りプチパン
結局調理中は写真を撮らなかったので食べ残し分をパチリ。
内容としては何の変哲も無い白パン生地に適当な具を入れたもの。
具は
パンは直径7センチくらいのかわいいサイズです。
子供用には同じ生地でトマトソースとチーズだけのピッツァ。
材料 (生地)
これがシンプルで小麦粉の甘みがして意外とおいしい。
材料 (具)
内容としては何の変哲も無い白パン生地に適当な具を入れたもの。
具は
- ホット・ソーセージとためねぎの炒め物+グリュイエール
- ほうれん草+パルメザン+グリュイエール
パンは直径7センチくらいのかわいいサイズです。
子供用には同じ生地でトマトソースとチーズだけのピッツァ。
材料 (生地)
- 強力粉 (Bread Flower) 600g
- 砂糖 大さじ2
- 塩 小さじ2
- インスタント・イースト 小さじ2
- 水 (人肌) 400ml
これがシンプルで小麦粉の甘みがして意外とおいしい。
材料 (具)
- ホット・ソーセージ(小ぶりのウィンナー) 4本
- たまねぎ (大) 半分
- ほうれん草 (軽く湯がいてある) 50g
- パルメザンチーズ (粉) 30g
- グリュイエール・チーズ 100g
- ホットソーセージとためねぎを刻んで、たまねぎが飴色、ソーセージが軽くこんがりする程度に炒めておく。
- ほうれん草も軽く炒め、さめたらパルメザンチーズと和えておく。
- グリュイエールも小さい薄切りにしておく。
- 生地の材料を混ぜて粘りが出るまでこねておく。ここはKitche-Aid大活躍。一番遅いスピードで5-10分くらいでこねられる。
- 記事を取り出して、丸くまとめ、軽くオイルを吹き付けたボウルに入れ、ラップを被せて2倍くらいに膨らむまで30度くらいの温度で発酵。ボールはこねるのに使ったボウルそのままだと後始末が楽。
- できた生地を何度か畳み込むようにしてパンチダウン。1/6くらいの生地をピッツァ用によけておいた。残りの生地を20個に分割。丸めてラップをしておいてベンチタイム。
- 成形。全部を丸めてベンチ状態にしたころには最初に丸めたのは成形開始。平たい丸型につぶした中に、グリュイエールを敷き、中に均等にいきわたる分くらい具を入れ、包み込むように丸めて口を閉じる。成形したものは天板においてラップをかけておく。
- 2時発酵。40分くらい30度で。終わる前にオーブンを200度に暖めておく。
- オーブンで外側がほんのりこんがりするまで焼く。15分くらい。
2008/01/05
Ragu Bolognese
夕食はチャーハンでしたが、写真も撮らなかったのでまた今度。3カップのご飯を炊いて3種類を作るのが最近のパターン。夕食後に本題のミートソース作りに入った。余分に作って冷凍作り置きができるのでかなり大量に作った。
材料
- 牛挽肉 約1kg
- たまねぎ 大5個
- にんじん 200g
- マッシュルーム 100g
- にんにく 2かけ
- トマト水煮缶 400g 4缶
- スープ (Beef broth) 400g
- トマトペースト 60g
- 赤ワイン 250cc
- ドライトマト(細かく刻む) 30g
- ナツメグ(粉末) 小さじ1/2
- ローリエ 4枚
- 塩
- パルメザンチーズ (皮の部分を粉にしたもの)
- オリーブオイル
- たまねぎ、にんじん、マッシュルーム、にんにく、を細かく刻んむ
- 暖めたフライパンにオリーブオイルを入れて塩少々を加えて 1を炒める。野菜がみんなくたくたに柔らかくなってたまねぎが薄い黄色くらいになるまで。最初は強めの火で水分を飛ばしていき、最後の方はだんだん火を弱めて焦がさないように。これに小1時間かかる。
- 平行して肉の準備。暖めたフライパンにオリーブオイルを入れ、挽肉をなるべくバラけるようにして入れて塩、ナツメグをして炒める。挽肉は大体4mmくらいの太さの筋になっているのでその筋ごとにばらばらになるように。
- ソースの仕上がりを滑らかにするために半分くらいの肉を取り出してフードプロセッサーにかける。
- 肉に刻んだドライトマトとトマトペースト(60gくらい)を入れてトマトペーストが肉に溶け込んで塊がなくなるように炒める。トマトペーストはそのままだとクセがあるのでここでよく肉となじませておく。
- 肉にワインを加えてワインを煮立たせる。
- 2ろ6をよく混ぜ合わせて、煮込みに移っていくが、今回はここで鍋が飽和したので、二つの鍋に振り分けた。
- トマト缶。今回はカットトマトだったが、滑らかにするために半分くらいフードプロセッサーにかけてピュレー状に。残りもカット粒を小さくするために軽くフードプロセッサにかかける。
- 8とスープ、ローリエ、パルメザンを加えて中弱火で煮込んでいく。スープはBeefでなくても良いし、固形スープでも最悪無くても問題なし。パルメザンチーズは残った皮の部分を粉末にしたものを使うと安上がりでいいコクが出る。無くても問題なし。
- ある程度馴染んできたら塩加減を確認する。そのまま食べておいしいくらいの塩加減が基本。パスタは塩茹でするのでソースを塩を余分に強くしない。
Grilled Sandwich
料理ブログでもあるはずなので、とりあえず今日(もう昨日だけど)の料理ネタ、その1。昼食。
我が家の定番、グリル・サンドイッチ。いろいろこだわりがあるものの、とりあえず今回はレシピの紹介にとどめます。
- パン。 今回はTrader Joe'sで買ったHerb Foccacia
- チーズ。グリュイエール。
- 生ハム。ハモン・セラーノ。
- アボカド。
- ジェノバ・ペースト。
- オリーブオイル。
- 鋳鉄のフライパンを二つ、弱めの中火でよく暖めておく。
- フォッカチャは食べたい大きさに切って、さらにそれを上下に半分にする。
- フォッカチャの外側両面にスプレーでオリーブオイルを吹き付ける。
- 薄くスライスしたチーズを全面に
- 3-5mm位にスライスしたアボカド
- 追加チーズ少々
- 生ハム
- 追加チーズ
- の順番で積み重ねてフォッカチャの間に挟む。追加チーズは重ねた具の層が離れないようにするため。
- 大きいほうのフライパンにフォッカチャを乗せ、もうひとつのフライパンをその上に乗せて挟む。
- 両面がこんがりして中のチーズがとれけたら完成。上面の焼けが甘ければ、フォッカチャをひっくり返して再度挟んで過熱。